ラプラスの魔女
監督:三池崇史
概要
『ヤッターマン』の三池崇史監督と櫻井翔が再び組み、ベストセラー作家東野圭吾の小説を映画化した本格派ミステリー。連続して起きた奇妙な死亡事件をきっかけに、その調査を進める大学教授らが事件の真相をあぶり出す。『ちはやふる』シリーズなどの広瀬すずがヒロインを演じ、『ちょっと今から仕事やめてくる』などの福士蒼汰が共演。脚本を、テレビドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などの八津弘幸が担当している。(シネマトゥデイより)
感想
相も変わらず「東野圭吾」と聞くと見に行ってしまう。しかも「ラプラス」? 絶対面白いやつじゃん。
…と、思っていたのも束の間。なんだか思っていたんと違う…なんだろう…東野圭吾×ラプラスと聞いて連想するような知性バトルの雰囲気がここにはない。ん? そういや「三池崇史」って書いてあったような記憶が…ああ、そうだ…三池崇史っぽいわこれ…あ〜あ…
とくに近年の作はどこが良くて評価されているか分からん三池さん。まあ、相性の問題もあるし、ぼくには合わないってだけかも知れん。でも、そもそも東野作品に向いてないんじゃないか。演出は冗長で重苦しくて、なにより暑苦しい。あの透明で涼やかな東野作品の面影はここにはない。
ぼくの「ラプラスの悪魔」は、「三池崇史」という要素を見逃していたことで予測を外した。
「ラプラスの悪魔」で重要なのは、ある瞬間の力学的状態を「すべて」把握できるならば、その後の未来をすべて予測できるってことだと思う(もちろん、それは不確定性原理の発見で否定されるわけだけれど)
この作品で疑問なのはまさにその点で。「ラプラスの悪魔」になりたかったら、ある瞬間の力学的状態を「すべて」把握できなきゃならん筈。ただその場に突っ立っているだけで未来を予測できてしまうなら、「それはもう、ただの超能力じゃねえの…」と。
同じようなことは筋立てにも言えて。A、B、Cと証拠を固めていくんじゃなくて、ほとんど何もない状態から「刑事の勘」で結論を導き出していってしまう。Just a hunch…。知性バトルの雰囲気はどこにもない。
これらは原作そのものが抱えている問題なんだろうけれど、それをいかに「計算」に見せるかが演出/脚本の勝負どころの筈。でもそこはそれ…三池さんだから…。結局、クライマックス・シーンなんかは超能力バトル漫画みたいな印象になっている。
キャスティングとか美術、ルックもなあ…サトエリとか志田未来とか完全に浮いてるし、福士蒼汰も下手(<(__)>)だし、豊悦は暑苦しいし、広瀬すずとリリーさんは色んな作品に出過ぎて新鮮味ない(どういう役か出てきた瞬間に分かってしまう)し、高嶋弟率いる黒服集団は何なのあれ? (全然笑えないんだけど)笑い取りに行ってるの? 主人公に至っては、(役割的にも)いる意味なくね?
断言してもいい。これは数ある東野圭吾映像化作品でも最低だ。
☆★(1.5)