シェイプ・オブ・ウォーター
THE SHAPE OF WATER
監督:ギレルモ・デル・トロ
概要
『パンズ・ラビリンス』などのギレルモ・デル・トロ監督が異種間の愛を描き、第74回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いたファンタジー。米ソ冷戦下のアメリカを舞台に、声を出せない女性が不思議な生き物と心を通わせる。『ハッピー・ゴー・ラッキー』などのサリー・ホーキンスが主演し、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』などのオクタヴィア・スペンサー、『扉をたたく人』などのリチャード・ジェンキンス、『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』などのマイケル・シャノンらが共演。(シネマトゥデイより)
感想:水にまつわる断章
水に名を刻んだのはキーツだった。水は流れ、水は滴り、水は洗い、水は濁り、水は響き、水はくぐもり、水は反射する。水は生かし、水は殺す。水は生き、水は死ぬ。水は想像力の源だ。
かのウォーターハウスの名作ですら展示が危ぶまれる。そういう時代のなかで、この映画それ自体は無色透明に(動物/半魚人/人間を差別せずに)裸を描いている(思えば、ぼくが映画版『リバーズ・エッジ』に求めたものもそういうことだった)。
ところが、この映画の日本公開版は、配給会社によってある場面に一部「ボカシ」が入れられている。半魚人と人間の差はどこにあるのか…そういう問いが提示されている作品に対して、人間にのみボカシを入れる(=人間のみを特別扱いする)、それは作品自体を捻じ曲げる。…Look what you've done…
この映画、美術と撮影は素晴らしい…と思う。冒頭のシーンはとくに美しい。たぶん、おそらく、maybe…オスカーを獲っても不思議じゃない。「古き良き時代」の胡散臭さを描いている辺りや、半魚人の協力者がみな、なんらかの「マイノリティ」である辺りも(あまりに記号的すぎるけれど)オスカー好みだろう。
ただ、話自体はこれ…クッ◯つまんねえけどね!←
☆☆☆★(3.5)