スリー・ビルボード(4.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
スリー・ビルボード
THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI
 
監督:マーティン・マクドナー
 
概要
 娘を殺害された母親が警察を批判する看板を設置したことから、予期せぬ事件が起こるクライムサスペンス。本作はベネチア国際映画祭で脚本賞、トロント国際映画祭で観客賞に輝いた。娘を失った母をオスカー女優のフランシス・マクドーマンドが演じ、『メッセンジャー』などのウディ・ハレルソン、『コンフェッション』などのサム・ロックウェルらが共演。ウディやサムも出演した『セブン・サイコパス』などのマーティン・マクドナーがメガホンを取る。(シネマトゥデイより)
 
感想
 冒頭、霧の中の風景(アンゲロプロスみたい)…​雰囲気よし。寂れた3つの看板。ああ…「スリービルボード」ってそういう意味か。なんの予備知識もないままに、ぼくは見に行ったのだ。
(どうでも良いけど、複数形だから本当は「ビルボーズ」だよね。原題もそうだし)
 
 とある殺人事件と、それにまつわる3つの広告に右往左往するアメリカの小さな田舎町の物語。「クライムサスペンス」という紹介に引き摺られると肩透かしを食らうかも知れない。ただ…これはこれで成立している。
 
 「成立している」…という言葉をどう説明すれば良いだろう。突き刺さるわけでも圧倒されるわけでもない。泣けるわけでも笑えるわけでもない。面白くもつまらなくもない。ただ、これはこれで成立している。
 
 底流に流れる怒りと悲しみ。人への慈しみ。それらの間の葛藤…を上回る決意。思ったのは、これ手塚さんの短編、あるいは『ブラックジャック』にありそうな話だな…ということ。それはつまり、「人が描けている」ということなのかな。別に凄腕の闇医者が出てくるわけじゃないけれどね。
 
☆☆☆☆(4.0)