パディントン2
PADDINGTON 2
監督:ポール・キング
概要
マイケル・ボンドの児童文学を実写映画化した『パディントン』の続編。ペルーの密林からイギリスに渡って暮らしていたクマのパディントンが、ある絵本をめぐる事件に遭遇する。監督のポール・キング、パディントンのボイスキャストを務めたベン・ウィショーら前作のメンバーが結集するほか、日本語吹き替え版も松坂桃李、古田新太、斉藤由貴、三戸なつめが続投。新たに、『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』などのヒュー・グラント、『ヒットマンズ・レクイエム』などのブレンダン・グリーソンが参加する。(シネマトゥデイより)
感想
ふつう、シリーズ物って第一作がもっとも優れた評価になるもの。まして、前作『パディントン』は愛らしい作品であったものの、出来としては標準的だった(このブログでの評価は4.0)。
ただこれは…。
ウェス・アンダーソン(「グランド・ブタペスト・ホテル」など)を彷彿とさせるような洗練された色彩。おもちゃの世界を連想させるような、小粋でキュートな美術。王道で型通りだけれど、丁寧で優しさに満ちた物語。撮影も美しい。印象的な画がそこかしこに見られる。
この作り物の優しい世界は、でもだからこそ魅力的だ。たとえばディズニーのような、たとえばジブリのような優しい世界も、半ばアニメーションのような作り物の世界で展開されれば違和感がない。多様性の肯定も、「くま」を比喩に使うことで押し付けがましさがなくなっている(その点は「ズートピア」に似ている)
なにより、ぼくの大好きな「ヒュー様」が出てるっていう…いま「ヒュー様」といえばジャックマン…だとしても、やっぱり僕にとってはグラントだ。かつては、ちょっと情けないプレイボーイ役が十八番だったけれど、近頃では(あまり憎めない)悪役も演じるようになっている。
思うのはヒュー様の出る作品って、どれもこれも質が高い。きっと脚本を見る目が図抜けているんだろうね。ひいき目を割り引いても、これも標準を遥かに超えた快作。2だと思って油断してたわ。
☆☆☆☆☆(5.0)