祈りの幕が下りる時
監督:福澤克雄
概要
類い稀な推理力で難事件を解決に導く刑事を主人公にした、東野圭吾の人気ミステリー小説を映像化した『新参者』シリーズの完結編。謎に包まれた殺人事件の捜査線上にある女性演出家が浮上したことで、主人公・加賀の母が失踪した理由や父との不和、加賀自身の過去が明かされる。主演の阿部寛をはじめ溝端淳平、田中麗奈、山崎努らレギュラー陣が続投し、新キャストとして松嶋菜々子、伊藤蘭、小日向文世らが参加。テレビドラマ「半沢直樹」などの演出を務めた福澤克雄がメガホンを取る。(シネマトゥデイより)
感想
なんだかんだで見てしまう東野圭吾さんもの。ピュアな「想い」が事件に結び付いていく…という辺りはいつもの東野さん。主要人物たちの心理は掘り下げるのに、周辺を扱う手つきが雑なのもいつもの東野さん。幹の部分だけクリスタルクリアに磨き上げて、周辺部は「石!」みたいなね。
犯行の動機というか…必然性が薄いのもいつもの東野さん。「いや…いきなりその行動には飛びつかんだろう…」っていう。あとね…「あの凶器はないだろう…」ってのがひとつある。「あれじゃ死なんだろう…」っていう。文字だったらそれでもまだ説得されたかも知れんけれど、ね。
まあね~…色々と粗はあるんだけれど、それでも「ピュアネス」の部分で納得させられちゃう。だから、東野さんらしい作品だし、東野さんの数ある映像化作品のなかでもなかなか出来の良いほうだと思う。演出的に気になる所はなかったし、映像的にも印象的な場面がいくつかあった。田んぼを歩いて行くシーンとかね、あれ良かった。役者陣…とりわけ松嶋さんの演技もなかなかGood。
☆☆☆☆(4.0)