マンチェスター・バイ・ザ・シー(4.5) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
マンチェスター・バイ・ザ・シー
MANCHESTER BY THE SEA
 
監督:ケネス・ロナーガン
 
概要
 マット・デイモンがプロデューサー、ケイシー・アフレックが主演を務め、数々の映画賞を席巻した人間ドラマ。ボストン郊外で暮らす便利屋が兄が亡くなったのを機に帰郷し、16歳のおいの世話をしつつ自身が抱える過去のトラウマと向き合う姿が描かれる。メガホンを取るのは、『ギャング・オブ・ニューヨーク』などの脚本を担当してきたケネス・ロナーガン。共演には『ブルーバレンタイン』などのミシェル・ウィリアムズ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などのカイル・チャンドラーらが名を連ねる。(シネマトゥデイ)
 
感想
 雪の降る街。眼下に海の広がる町。
 
 この映画、画面がとても静かだ。カメラワークにしてもほとんどがフィックスでカメラは動かないし、構図にしても引きの画が多く、とくに顔のクローズアップはほとんどない。登場人物のモノローグもない。
 
 ただただ静かに流れていく画面…でも、底流には悲しみの激情が流れている。主人公の言動の端々から、瞳の奥から、その悲しみを見て取ることが出来る。余計なものなんて、なにも必要ない。本当は、音楽だって要らないくらいだったかも知れない。
 
 どこか、『再会の街で』を思い起こさせるストーリー。ただ、アプローチは少し違う。人は誰しも聖人君子ではありえないし、必ずしもすべてを乗り越えていけるわけじゃない。そんな人間の弱さを、慈しみをもって描いた佳作。
 
☆☆☆☆★(4.5)