面白かったでしょ? 他人事として見れば。
一年に一度の大舞台でさ、これまで散々っぱら貢いできたキモヲタに対して、「結婚します」とかさ、はたから見ている分にはサイコーの娯楽じゃん? まあ、惜しむらくは、ヲタが絶望にひしがれる姿が映らなかったことくらいかな。
お笑い至上主義者や、あるいは恋愛至上主義者からすれば、ヒーローかも知れない。…たださ、面白きゃなんでも良いの? 愛していればなんでも良いの? じゃあさ、愛のためには、笑いのためには、人を殺したっても良いわけなんだ?
…もちろん、こんなのは極端な例だけれど、どっかに線引きはあるんじゃないのって話です。
ぼくは、今回の件ははじめから、場所の問題としてとらえてきました。
直前まで散々っぱら投票を煽っておいて、それで「嘘をつきたくない」とか、どんだけ卑劣だよとは思いますが、でもそれを言えるのは、あいつに投票した人だけでしょう。もしぼくが同じ立場だったら…と考えると胸が痛みますが、あの行為を悲しもうが面白がろうが、それはやつのファンの自由です。
それに、この件でやつをどう処理しようが、それは難波さんの判断することです。難波さんの方で勝手にやったら良い。「おめでとー」とか言ってたバ〇な連中がどうなろうが、そんなのは自業自得としか言いようがありません。正直、どうでも良い。
…でもね、ぼくらの大事にしている総選挙の壇上で、それを壊したことは絶対に許せません。あいつのせいで時間を削られ、空気をズタボロにされ、準備していた言葉も、ファンへの感謝も言えず、のちに号泣していた峯岸みなみや松村香織の涙だけは、たしかにそこにあったのです。
このことに関しては、ぼくにも言う権利はある。別にその2人に投票していたわけではないですが、誰があそこに立っていてもおかしくはなかったのです(ないとは言わせない)。ひとりのバ〇のスタンドプレーによって、他のメンバーの、この一年(いや人によったらもっと)の頑張りへの報いとか、ファンへの感謝とか、そういうものが飛んでしまっていい道理はない。
これまで総選挙という文化…ひいては48を築き上げてきた大島優子や、高橋みなみや、柏木由紀や、渡辺麻友や、(おそらく)小嶋陽菜の怒りも、たしかにそこにあったのです。有吉さんはOGが口を出す部活は「うざったい」みたいなことを言って優子を批判していましたが、申し訳ないが、完全に状況を捉え損なっています。
これは、OGが若手の方向性にケチをつけに来た…という類のものではないのです。いまのAKBはこういう方向で行く…という方向性に対してのケチならば有吉さんの言うことも当たっているでしょうが、今回の件は、完全に「あいつ」個人のスタンドプレーです。
だからこそ、現役メンバーである朱里が涙を流し、「あんなことは言うべきじゃない」と壇上で勇気を持って告発したのでしょう?
あの時、あの会場の空気も、見ているこちら側の空気も完全に壊れていました。バ〇が頭のおかしいことを言い出し、さらに仲間のバ〇がそれを後押しするように「おめでとー」とか言ってしまったことで、もう完全に空気は壊れてしまっていたのです。
あそこで朱里が言ってくれなかったら、その後もきっと、空気は壊れたままだった。あそこでようやく、総選挙へと気持ちを切り替えることができたのです。ぼく自身もね。
たとえて言うならこういうことです。ある若手お笑いコンテストがあるとする。そこでひとりのバ〇が後援者をネタにした掟破りなことをして、すべてをかっさらっていった。まあなんでもいいや…面倒をみてくれている先輩芸人の奥さんを寝取った話とか、そういうネタ。それで会場の空気はコンテストどころじゃなくなって、次にやるはずだった芸人のネタもなにもかも飛んでしまった。そいつだけ話題になって、コンテスト自体がぶっ壊れてしまった。
そんな時にね、もうそのコンテストには出ていなくとも、それまで全力で向き合ってきて、そのコンテスト自体を育ててきたような他の先輩芸人がね、「f○ck!」って思ったとしても、そりゃあ仕方無いでしょうよ。
たしかに、優子のやり方に品がなかったのはたしかです。ぼくだって伏せ字にするのに、芸能人なんだからもっと考えようよ…と思いますよそりゃ。それにね、紅白で卒業発表しちゃった優子が言うなよってのもたしかでしょう。でもね…優子のやり方が間違っていたからって、あいつの行為が正当化されるわけじゃないんですよ。それは全然話が別です。
みぃだって、柏木だって、優子だって、みんなね、48を、総選挙を大事にしてきた気持ちに変わりはないんだよ。そりゃあ、時にはおつむやお股がゆるくなってしまう時があったとしてもさ…(←)ステージ上では常にちゃんとアイドルだったんだよ…選挙にだって全力で向き合ってきたんだよ…
そんなね、これまで大事にしてきたみんなの気持ちを、みんなの大事な場所を、その壇上で踏みにじって、全部を茶番にしてしまって、平然としているようなやつに怒りを感じないはずがないじゃない。いくら形骸化していたって、いくらマンネリ化していたって、ぼくらにとって大事な場所なんだよあそこは…