グレートウォール (2016)
長城/THE GREAT WALL
監督:チャン・イーモウ
概要
世界的な建造物である万里の長城を題材にしたアクション。その建造に秘められた目的と戦いを、壮大なスケールで活写する。メガホンを取るのは『上海ルージュ』『HERO』などのチャン・イーモウ。『ボーン』シリーズなどのマット・デイモン、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォー、香港のスター、アンディ・ラウらが結集。国際色あふれるキャストが織り成すストーリーに引き込まれる。(シネマトゥデイより)
感想
巨匠チャン・イーモウによる中国版『ID4:リサージェンス』?
なんて冗談は…いやマジっす(≧∀≦)ノ
『ID4:リサージェンス』に『ロード・オブ・ザ・リング』(おまけに進撃の巨人)をまぶして、「万里の長城」を舞台にしたって感じ。と言っても、肝心の「万里の長城」感があまり出ていないところが何とも…。
「万里の長城」って、高さより何より、カバーしている範囲のスケールが特筆すべきだと思うのね。だから守備側としては時間を稼いでおいて、その間に兵力を集める…いわば機動防御みたいな戦術が重要になる筈で。
この映画ではそうした広大さ、スケールが考慮されていない。「この描き方だったら、別にそこらの城壁都市でも良いじゃん」って。「万里の長城」である必然性がない(だからこそLOTRみたいに見えるわけで)。
チャン・イーモウらしく、映像的には綺麗だけれど、そのおかげで軍隊の描き方がほぼファンタジーになっている。その辺りもまた「万里の長城じゃなくても良くね?」感がある。
これは個人的な好みの問題だけれど、時代考証を重ねて、出来るだけ史実に寄り添って、そこにモンスターが襲ってきた方が面白いと思うんだよな…。まあ要は『シン・ゴジラ』的な作り方になるわけだけれどさ。女王一匹倒したらオールOKみたいな筋書きももうだいぶ見飽きたし、なんかね~…もっとこう、別の作り方は出来ないのかと。
キャスト。リン・メイ隊長さん(キングコングにも出演していた景甜)は綺麗。可愛い。眼福。でも「信頼」をテーマにするんだったら、あのキャラは男の方が良かったな。『ウルヴァリン: SAMURAI』のイヤ~な感じを思い出した。まあでも、ギリギリ恋愛関係に持ち込まなかった辺りは、さすがに中国人監督だけあって抑制が効いていたかな。
しかし、これ見るくらいだったら『墨攻』でも見ていた方がずっとマシ。あえておバカ映画を見たいのでもない限りね(≧∀≦)ノ
☆☆☆(3.0)