モアナと伝説の海(4.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
モアナと伝説の海 (2016)
MOANA
 
監督:ジョン・マスカー/ロン・クレメンツ
 
概要
 『アラジン』『ヘラクレス』などのロン・クレメンツとジョン・マスカー監督が再びタッグを組み、南太平洋に伝わる不思議な伝説を基に描くアニメーション。幼少時のある出来事をきっかけに海と強い絆で結ばれた、16歳のヒロインの大冒険を描写する。新人のアウリイ・クラヴァーリョがヒロインに抜てきされた。南太平洋を舞台につづられる少女のアドベンチャーと、その歌声に魅せられる。(シネマトゥデイ)
 
感想
 見て分かる通り、南の島が舞台になっている。出てくるキャラクターもみな現地の…非欧米文化に属している。描く対象としてはね。なにが言いたいかと言えば、これは結局のところディズニー映画だってこと。
 
 現地の文化とか習俗とか伝承とか、よく調べてあるんだとは思う。でも、きわめて現代的、欧米的な思想の上に作られていて、なにか異なった思想が感じられるわけじゃない。「自由」を求めるお姫様ってのがもうすでにラプンツェルだもんなあ…。
 
 プロット自体もちと単調。なぜかオマージュを捧げている『マッドマックス』みたいに、ただ行って帰って来るだけでもテンションの高い叙事詩的な物語は作れるはず。けれど、この映画は繰り返しが多かったり、どこかで見たような場面が多くて、退屈に感じてしまうところがあった。
 
 もちろん、良いところもある。映像…とくに海の映像は素晴らしい。「CGで『ポニョ』みたいなことが出来るんだ…」ってのは、ぼくにとって衝撃だった。海が割れていく序盤のシーンは美しかったな…。
 
 ディズニー映画よろしく、良いことも言っている。「選ばれしもの」というありふれた設定に対して、「いや、自ら選ぶんだ」ってところは、それなりに意義もある。「選ばれしもの」という肩書を外してもなお、祖先との血のつながりだけは(人類誰しも)あらかじめ持っているわけで、そこが起点になっていく。祖先とのつながりを確認するシーンは美しくもあった。
 
 そんなこんなで、美しいシーンはところどころあるのだけれど…全体を通してみると、ちとインパクトの弱い作品だったかな…という印象。
 
 そうそう、これ吹き替え版で見たのだけれど、吹き替え版で見ない方が良いね。なによりエンディングの主題歌がサイアク…。なにを考えてああいう気取った歌い方をするんだろう…(この映画の世界観でそういう歌い方するか? っていう)。なんとなくのイメージだけれど、Coccoさんとか呼んでください。
 
☆☆☆☆(4.0)