(SKE48とは?)2008年7月に、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。
「SKEはアイドルじゃない」
CP(キャプテン)がラジオで言い放った一言です。積み重ねてきたものが、一瞬で崩れる瞬間というのがあります。そのセリフを聞いた瞬間に、ぼくは匙を投げました。
アイドルという枠組みの内にあって、それでも何とかしようとするのならば、たとえ方針が違っても、議論のしようはありますし、協力のしようもあります。でも、「アイドルじゃない」なら、もう何も言うことはありません。勝手にやってください。
たとえて言うならこういうことです。サッカーでは、「アンチフットボール」と言われるような守備的な戦術を採用するチームや、ラフプレーの多いチームもあります。でもそれも含めてサッカーなんです。たとえその戦術には賛成できなくても、たとえそれで敗れたとしても、それがひとつの戦い方だというのは、ぼくは認めます。
でも、あるチームの主将が「うちのチームはサッカーチームじゃない」と言ったとしたら、ぼくなら、「じゃあとっとと、このピッチから出ていけ」と言いますね。「ピッチは神聖なもので、それを大切に思っている人たちによって守られてきた。それが理解できないなら、ここから出ていけ」と、そう言います。
これまで、アイドルというフィールドで仕事をしてきて、TIF(アイドルフェス)にしろS学(アイドル専門チャンネルの番組)にしろ、そのことによって仕事をもらえたことも多いわけで。今さら何を言ってんだと。しかも負けている状況でそんなこと言われても、そんなん、もうあきらめたとしか思えませんよ。
アイドルのフィールドで仕事をしているにも関わらず、アイドルをするつもりがない。だったら、とっととこのフィールドから出て行ってください。邪魔なんで。要らないですよ別に。やる気がないんだったら。
秋元康は、「アイドルなのに、アイドルっぽくないことをする」という戦略をずっと採ってきました。「セーラー服を脱がさないで」にしろ、「マジすか」にしろ、みんな同じですよね。一見、アイドルとはかけ離れているように見えますが、でもそれも、アイドルって前提があってはじめて機能していることです。そこから離れてしまったら、なんの意味もない。だからこそ、彼はアイドルを否定しながらもアイドルをやり続けるわけでしょう?
(追記:アイドルっぽくないってのと、アイドルじゃないってのは天と地ほども違うんですよ)
今は亡き「有吉AKB共和国」で、松村香織がまるで相手にされなかったのも、そのことを理解していなかったからでしょう。「アイドルを壊す」って、お前アイドルって前提がなくなったら意味ないだろうって。そんなことも分からないのかって。今回もやっていること、まったく同じじゃないですか。なにも学んでないじゃないですか。
(追記:BiSが面白いのは、あれが新生アイドル研究会[Brand-new idol Society]だからで、つまり既存のアイドルをぶっ壊すことで、「新たな」アイドルを打ち立てようというテーゼになってるからですよ。それはつまり、アイドルという概念の拡張です。「それでもアイドルなんだ」って、そこがミソなわけで。BiSの場合だって、「アイドルじゃない」って言った瞬間に機能しなくなるんですよ)
ぼくはもう匙を投げました。アイドルという文脈を離れて、内輪だけの狭い世界で勝手にやってください。個人としてのくまは推しつづけます。なんのかんの言いつつ、好きですからね(これでも、ぼくなりに大切には思っているのですよ)。でも、グループとしてのSKEはもうどうでも良いや。
あきらめたら、そこで試合終了なんですよ。