RENT at 東京国際フォーラム | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


 ステージ上に置かれた赤い椅子の光沢。ただそこにあるだけなのに、不思議と存在感が増しているように見える。照明の力というのは凄いものがある。事物をそこに存在せしめるんだ。

 『RENT』20周年記念ツアー来日公演。

 オフ・ブロードウェイ発、数々の伝説に彩られたミュージカル。難しいところだな…と思うのは、初演時にはキャストも制作陣も無名で、『RENT』自体がまだ野のものとも山のものとも分からない状態だった筈で、それはこの劇中で描かれている登場人物たちの境遇とも一致していた。

 でも、いまや『RENT』はそれ自体がひとつのブランドだ。新規キャストとは云え、観客の多くは『RENT』が好きで堪らないって感じでやってくる。だから、声援なんかも、半ば慣習化している。この場の全体を占めるのは、ボヘミアンよりもむしろ、エスタブリッシュな何かだ。


 ふむ…

 「失敗したなあ」と思ったのは、前日に予習というか復習で、ブロードウェイ上演時のラスト公演DVDを見返してしまったこと。耳に残っているから、どうしても聴きながら比べてしまう。フラットな気持ちで聴くことができなかった。

 『RENT』はとにかく曲の力が圧倒的だから、歌の質がすべてを左右する。その点では、とくに前半のソロパートでは、力不足とか下手なわけではもちろんないのだけれど、有無を言わせず引き込むような歌ではないなあ…という瞬間がいくつかあった。

 フラットな気持ちで聴いていなかったせいかも知れないけれどね。あるいは、ぼくの感性が鈍っているか(or not)

 ただ、後半、とくにエモーショナルなシーンでは、俄然、歌も良くなってくる。役者の気持ちが歌に乗ってくるのが分かるんだ。ラストシーンなんかは割りと感動したな…。観客の1/3くらいはスタンディングオベーションを送っていたしね。

 まあ、ぼくは立たなかったわけだけれど←ヒネクレもの

 いや、全然、良かったのだけれどね。たぶん、期待値が高すぎたせいなんだ。初日に見に行ってえらい感動してた玲奈のせいなんだ←

 …すいません、嘘です<(__)>

 ああ、でもエンジェル役は良かったよね~…(*^_^)b

RENT at 東京国際フォーラム(~12/31)