「バカと召喚獣」
まるでアシモフの描いたロボットのように、脳のプログラムが同じところをグルグルと回っている。僕のような黒髪信奉者の存在って、果たして本当にくまのためになってるのかな…。
それを決められるのは、結局、くま自身でしかないわけだけれど、たとえ直接に聞いたとして(聞かないけれど)きっと彼女は「誰であれ応援してくれてうれしい」と言うに決まってる。そりゃあもう、アイドルである限り、そう答えるだろう。
ただ、これまで色んな子を見てきて、寂しい光景もたくさん目にしてきた。卒業を決めた途端に態度を変える子とか、アイドルを辞めたあとに散々言う子とか…。きっと、ドルヲタを長く続けると、それだけトラウマが増えていく。臆病になっていく。だからいつも本音を気にしてる。本音に怯えてるんだ。
くまがそんな子じゃないってのは分かってる。分かってるんだけど…やっぱり「本音ではどうなのかな…」って。その答えを見つけられずに、ずっと同じところをグルグルと回ってる。
「Steins;Gate」で、過去へと飛んだ阿万音鈴羽が、ダイバージェンスメーターを眺めながら、この世界線は移動したのかな…と悩むような、ちょうどそんな心境。答えはきっと見つからない。
2.
じゃあ、お前自身の気持ちはどうなんだ。お前はまだくまを推したいと思っているのか。
ザ・アイドルを応援したきゃえご天を推せば良いわけで、可愛い子を応援したきゃ綾巴を推せば良いわけで、全力で頑張る子を応援したけりゃ荒井ちゃんを推せば良いわけで、センターを目指す子を応援したきゃなおを推せば良いわけで、SNSに強い子を応援したきゃ鎌田を推せば良いわけで。
僕がくまを推す理由って…煎じ詰めて煎じ詰めて、結局のところ、「好きだから」って、ただそれだけなんだよね。
だから昨日、『バカとテストと召喚獣』をもじって、「バカと召喚獣」って記事を書こうとしていた。結局、あれこれと思い悩むのも、未来のことを夢見るからだって。不安になるのも未来のことを考えるからだって。だったらもう現在にだけ生きれば良いじゃんって。
もう召喚獣みたいにさ、くまが黒髪の時にだけ召喚できるヤツになりゃあ良いんじゃないのって。これまではいわば「サーヴァント」だったけれど、これからは「召喚獣」で良いじゃんって。くまが黒髪を装備した時にのみ使える特殊能力みたいな。
くまはさ…ダンス頑張ろうとしすぎてステージから落っこちちゃうし、ファッション頑張ろうとしすぎて髪染めちゃうし…頑固で不器用で一途でお調子者で。そのくせすぐバレる嘘つくし。本当にバカだよ…って。
でも、そんなおバカなくまだからこそ、僕を召喚できるんだって。なんかその「バカ」って言葉に愛が感じられるようなね。だからもう、「バカと召喚獣」で良いじゃんって。そんな記事。
…でもいまの僕には、それ書けないなって。そう気が付いてしまった。いま書いても、なんかただの悪口にしかならない気がする。自信がない。万が一にも目にしてしまったとき、くまがどう感じるか、自信がない。怖いんだ。くまがどう感じるか。本音がね、怖いんだ。
まあ、これ書いちゃってるから結局、同じか…なんかいま、なにをどう考えて良いんだか正直分からないや…。
窓の外は秋の空。