「夢見たもの」
夢見たものは、野に咲くたった一輪の花。それともあの果てしない青空。
積み重ねてきたものは、たったひとつの路傍の重心に崩される。
足並みを揃えて、季節を乗り越えて、それでも、言葉がこんなにも軽い。
望むものは、想いを遠くへと洗い流していくたった一艘の機帆船。
それとも、欲望にまみれたこの身を撃ち抜く汚れなき銃弾。
朝には夢を見て、夜には宙へと融けていくことを願う。
どこまでも透き通ったニュートリノの雨のなか。
青い月の光、降り注ぐ流星。
ぼくは、どうしても傍にはいられなかった。
ねえ、言葉はこんなにも軽いね。
こんなにも軽いね。