TIF2016徒然その2(SKE48)
<(__)>
a-nationも終わったってのに、今さらTIFの話。中継を見た限りの感想だから、この記事にもその程度の価値しかない。ただ、僕のように中継で見る人はいるわけだから、これを書く意味も少しはあるかもしれない。
1.
今回のSKEは正直つまらんかった。メディアでは褒められていたから、実際に見た人は違う印象をもったのかも知れない。それを否定する気は全然ない。たぶん僕の方が間違っているんだろう。ただ、少なくとも僕にとっては、他のアイドルよりもつまらなく感じられた。
見慣れているせいなのか、突き刺さってくる何かがなかった。去年も書いたけれど、SKEのステージって、なんか「LIVE」ってより「SHOW」みたいなんだ。見世物としては完成されているけれど、LIVEって言葉から感じられるような、今ここにしかないもの(=生)って感じがない。
48グループでよく指摘される「口パク」や「かぶせ」が、LIVE感を損ねているという理由はもちろんあるだろう。ただ、同じ48でも、チーム8は割と良かった。若さゆえの訳分からん熱気も感じられたし、なんだか妙な一体感があってね。それに、あそこはほれ、つねにアウェイの環境で戦ってきたグループだから。
公演と大箱のコンサートの戦い方は違うし(総選挙当日のコンサートでは、掛け値なしにSKEがいちばん良かった)、こういうフェスでの戦い方もまた違う筈で、それはSKEメンバーだってよく分かっている筈。ただ、「ホーム」での戦い方が彼女たちの身体に染み込んじゃっているんではないか、という感じが少しした。
なんだろうな…表現が固まってしまっているというか、スケールの大きさが感じられなかった。それはステージの使い方という物理的な面もそうだし、「TIFで名を上げたるんじゃ!」って気迫という精神的な面もそうだし。
こっちまでその手が届いてこないというのかな…まるでステージとの間に薄膜が一枚あって、それで隔てられているというか。時々、妙に冷めてしまう瞬間があって、いったいこれは何だろうという気持ちになった。内輪の狭い範囲で盛り上がっているという印象がして。
何だろうね…もちろん目の前のファンがもっとも大事ってのは当然だし、自分の推しサイを見つけてレスしたりってのを否定はしない。それは大前提なんだ。だけど、(モニターのこちら側も含め)遠巻きに見ている人たちを掴んでこれなけりゃ、いつかはジリ貧になっていくわけで。その意味でアウェイではもっと攻撃的にいく必要がある。
(a-nationでも分かったと思うけれど)一般受けなんて狙ったって、一般層がファンになってくれる可能性は高くない。とくに48は最初から色眼鏡で見られてしまう。でも、TIFにくるのはドルヲタだから、ここはアイドルにとっていわば「狩場」なわけで。だからこそ、多くのアイドルはここで名を上げようとギラギラした目つきでやってくる。
SKEから、そのギラギラがイマイチ感じられなかった。攻撃力30守備力90って感じで、何を起こすか分からないような怖さがなかった。大人数だしフォーメーションを崩せとは言わない(怪我するし)。ただ、LIVEなんだから、もっと即興的な部分があって良い。
「アウェイ」の場でいかにお客さんを掴むかってのは、その場その場で会場の雰囲気や客層も違うわけだから、即興性が求められる。トライ&エラーを繰り返していくしかないし、そうやって場数を踏んでいくことで、自分の中にいろんな引き出しを作っていくしかない。
去年もSHOWみたいだったけれど、今回はそれに加えて、珠理奈もそしてもちろん玲奈もいなかったわけで、その部分(外での経験値の部分)は弱点に感じた。それに、玲奈ってのは、舞台に立つと取り憑かれたように場に入り込む人で、なんて言うの…ああいうのはひとつの才能だと思うし、誰もが出来るわけじゃない。
ある子は歌の世界にのめり込んで、また別のある子は笑顔で、また別の子はクールな表現で、また別の子は「釣り」って、そういう個性の違いはあるにしても、即興と個性による表現は根本的に違う。即興は場に重心があるのに対して、個性は自らの方に重心がある。
もちろん、個性を突き詰めることで場を圧倒することも出来る。でも、それには圧倒的な「個」の力が必要。それもなく、全体の熱量(たとえば2012の紅白で感じられたような、みんなが同じ方向を目指してやっているってあの感じ)もないのに、個性だけでやったら単にバラバラに見えてしまう。
(あるいは逆に、完全に揃えてみても良い。それならそれで、もっと徹底的に揃えなきゃ面白くない。一曲だけでも、みんな完全に無表情で完璧にダンスを揃えるとか。もっと曲ごとにメリハリがあっても良いわけだし。いまのSKEはどの曲を見ても正直どっちの方向性に行きたいんだか良くわからん)
常に熱量を維持するのは難しいのも確かだろうから、やっぱり場数をこなして引き出しを増やしていく必要がある。愛知には「チームしゃちほこ」もいるわけだし、ハロプロも定期公演を始めるらしいし、定期的に対バンやったらどうかね。SKEはもっと意図的に外(ってもアイドル界の中)に出てって、アウェイの空気を吸う必要があるんでは?
2.
そんな中、ちゅりは割と良かったように思う。「だけ」って書くと少し語弊があるけれど、(煽りを担当していたせいもあるのか*)ひとり周りが見えているというか、そんな感じがした。あらためて、ちゅりって重要だなと。今のSKEにおける最重要人物はちゅりだと僕は思う。
(*須田ちゃんも煽りを担当していたけれど、あれだけの大人数グループなんだから、マイクONの煽り要員をもう何人か増やしても良かったかも知れない。そこが距離を感じた原因のひとつかも…と。つまりあれだけ人数いるのに、ほとんどの子はマイクに声入ってない=存在が遠いっていう。チーム8は『47の~』で全員マイクONになるわけだし)
僕は48共和主義者=選挙至上主義でもあるから、あの選挙結果でちゅりを真ん中に持ってこいとはなかなか言い辛い。でも、スキャンダルを起こしたわけでもないのに、ああいう結果(-19000票)になっちゃうところが、ちゅりって存在の面白さで。
だって、そんな人はほかに居ないわけで。それは、去年どれだけファンが頑張ったか、どれだけ支援票が入ったかってことを表しているようで、その熱さ暑さみたいなものが、ちゅり(軍)らしい。