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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


 前略。悲しい事件…。

 以前、岩手の握手会で起きた48の事件を連想させますが、今回はイベント会場のセキュリティ問題という切り口では語れないでしょう。「地下1階の会場につながる階段付近から会場入りする際」…ということは会場(ライブハウス)入りする前なわけで、ここで身を守るためには、最初からボディガードをつけるくらいしかないからです。

 でも、そんなことが出来るのは、よほど売れているか大手に所属している人に限られるので、「警察の対応はどうだったんだ」って話になります。警察がそうした個別の相談に全部応じられるわけでもないってのも分かります…分かりますけれどね…。

 いずれにせよ、握手会などイベント会場のセキュリティがどうって話は、今回は直接には関係しません。だから、握手会やSNSによる「心理的近さ」が犯行を呼び込んだのでは、という議論になっています。たとえばこういうの↓(yahooのオーサーコメント)

現代のアイドルは、心理的にも物理的にとても近くにいる存在です。そのために、大量のCDを買ってくれるような熱狂的ファンを作り出すこともできました。しかし同時に、前回は物理的に近い握手会で事件が起きました。また、心理的に近く感じさせる演出から、本当に個人的に親しい関係だと誤解し、愛が受け止めてもらえないと激しい憎しみと攻撃心が生まれやすいこともあると、今回の事件は感じさせます。SNSは、個人的思いを強めるこの傾向にさらに拍車をかけます。(後略)

余りに残忍な事件ですが、これはおかしなファンによって偶然起きた事件と考えるべきではありません。現在のアイドルは握手会による身体的な近さと、SNSによる精神的な近さを積極的にビジネスに活用しており、ストーカー行為を誘発しかねない状況があります。(後略)

 ぼくはね。この事件の一報を聞いた時、やっぱりショックだったし、アイドルという職業に何かそういう犯罪を誘発する要素があるのかな? という考えも頭をかすめました。だから、こうしたコメントも理解できなくはありません。

 でも、本当にそうなのかな…。調べている内に、どうも話が違うってことが分かってきました。

 冨田さん、たしかに以前はアイドルグループに所属していたようですが、そのアイドルグループがどういうグループだったかと言うと、こんなブログを見つけました。

基本的にはドラマ中心の活動なので普通のアイドルのようなCDを発売したり、握手会をしたりというようなことはせずにイベントもほとんどなし! しかも稀にイベントがあったかと思えば「小・中学生の女の子限定」という但し書きがあり、オレみたいな中年アイドルオタは徹底排除!

 らしいのです。握手会やイベントのレポもいくつか挙がっていたので、そうした活動もしていたようですが、少なくともそれを「売り」にしたアイドルではなかったのでしょう。いずれにせよ、こうしたアイドル活動も、2011年から2012年くらいの話であり、それ以降はドラマや映画、最近では舞台やライブといった活動に重心を移しているようです。

 日刊スポーツによれば「14年9月に現事務所に移籍。最近は年に数回、都内のライブハウスやレストランバーでライブを開催。女優としても舞台を中心に活躍していた」ということで、正確には「元アイドル」なのですね。実際、共演者からも「真由ちゃんはアイドルではない」という言葉が出ています。
(追記:出演予定だったライブイベントも、過去の募集を見る限りアイドル色のない普通の緩いライブイベントです→http://ameblo.jp/rushine/entry-12118003343.html
(追記2:出演映画の監督さんも「アイドルではない」と断言しています
 
 で…問題のクソヤローがいつ「(自称)ファン」になったのかって話ですが、「ブログがあり、15年2月頃から冨田さんの名前がたびたび登場する(ブログ自体はもっと前からやっている)ってことなので、これは舞台やライブ活動の中でのことだったのではないでしょうか。もちろん、その辺の供述が出てこないとはっきりしたことは言えませんが。

 だから今回の事件、握手会とか関係ないんじゃないの? と。岩手の事件はたしかに握手会での事件だったわけですが、あっちの場合は、そもそも犯人がメンバーの顔すら知りませんでした。だからあれは純粋にセキュリティの問題です。

 一方、心理的近さという点から言えば、握手会とかSNSとか関係なく、世の中には、TVを観たり伝記を読んだだけで、一方的に逆恨みして犯行に到る輩もいます。大体、SNSなんて、別にアイドルに限らずタレントだってモデルだって歌手だって政治家だって普通にやっているでしょう。冨田さん自身は女性シンガーソングライター(兼舞台女優)として活動していたようですが、それに関してはこういう話もあります↓

以前、「女性シンガーソングライターのヲタはヤバい」って噂は聞いたことあったんですけど、その理由が「本人作の歌詞を自分のことだと思い込みやすいから」と聞いて、アイドルの場合は作詞家(つんく♂、秋元康ほか)がそういう妄想を抱きがちな人の壁になっててくれてる面もあるんだなと思いました。

 追記:これは別に、シンガーソングライター(ヲタ)だから危ないとか言いたいわけじゃなくて、アイドルに限らず、芸能活動/表現活動をやっている限り、そうしたリスクは常につきまとうだろうってことです。(シンガーソングライターとアイドル現場の違いについて↓)

 それにね。(一回しか行ってないので説得力はないんですが)個人的な経験から言わせてもらえば、握手会ってのはコミュニケーションの場ですから、(恋愛感情云々を離れた)人間同士の繋がりのようなものが生まれるんです。何度かループした中で、なるちゃんに「これからよろしくね」と言われ、そして「うん」と答えたあの瞬間には、なにか人間的な繋がりがあった…気がする。それ以降、行ってないので、ちと良心の呵責を感じたりする…。

 それはなんか…イメージだけで語られているものとは、たぶん少し違うんです。48メンバーに恋愛スキャンダル耐性がある(大して人気が落ちない)ってのは、あれも要はヲタとメンバーがもう人間同士の繋がりで結び付いているからですよね。スキャンダルがあって裏切られても、「それでも支えるよ」とか言っちゃうのも、ヲタって人種ですよ。そういう子を襲おうとか普通は思わんです。

 そもそも、コミュニケーションってのは、人間社会のベースにあるものですよ。もちろん、その中には上手くいくものもそうでないものもありますが、それ自体を否定する議論はおかしいです。

 これは別に、「握手会アイドル」である48を守りたくて言っているわけではなくて…。もちろん、アイドルって職業にリスキーな側面があるのかどうか、それはちゃんと検証すべきだし、考えるべきだと思います(どうやって身を守るのかという問題も含めてね)

 ただ、今回の犯人がどういう経緯で(歪んだ)好意を抱いたかとか、どの程度の接点があったのかとか、そうした情報もちゃんと出ていないのに、ロクに調べもせずに、印象だけで「オーサー」が語るってのは…どうなんですかと。それは単に「握手会アイドル=悪」という結論ありきの議論ではないですかと。


 まあ…こう書いてきたわけですが…色々と調べている内に…冨田さんの言葉も読んだりして…ああ、良い子だなって。夢に向かってちゃんと頑張ってるんだなって。なんでさ、こんな良い子が、そんな目に合わなきゃいけないんだって! とても悲しい気持ちになった。なんとか助かって欲しい。助かって欲しいです。こんな目に合った分だけ、その分だけ良いことがなきゃさ…。