冬&春アニメ雑感(グリムガル/くまみこ)
終わってみれば、冬アニメでは、最近流行りの異世界に迷い込む形式(SAOやオーバーロードなど)の2作品、『このすば』と『グリムガル』が割りと面白かった。
同じような設定の2つだけれど、アプローチは正反対。『このすば』がこのジャンルのお約束に乗っかってそれを軽やかにいなしていくのに対して、『グリムガル』は真っ向から対決する(ゴブリンだって命がけなんだ)
『グリムガル』は中村亮介監督が脚本と音響監督も同時に手がけていて、世界観が統一されていたことも興味深かった。途中で挿入されるMV場面なども含め、監督のある種の作家性を感じられる作品。
(物語を進展させないでMVで世界を広げるというのは、ひとつのやり方として面白いと僕は思う。全然見られたもんじゃなかった『ガラスの花と壊す世界』もMVシーンだけは良かった)
もうひとつ、世界観の統一に貢献していたのが背景。「線」や「塗り」を意図的に残していく水彩風のスタイルで、「絵」であるということを強く意識させる。写真化していく近年の傾向とは真逆なようだけれど、近年ちょこちょこと見られる。
2014年の『繰繰れ! コックリさん』も、(絵のスタイルそのものは異なるものの)やはり「絵」であることを強く意識させる背景だったし、今クールでは『くまみこ』もそんな感じだ。
『くまみこ』は、そうした背景の雰囲気と、キュートかつシュールな作風が、どこか『繰繰れ! コックリさん』に通じるところがあるな…と思っていたら、監督が『繰繰れ! コックリさん』の演出をしていた松田清さんだった。
いまのところ、今期ではこれがいちばん楽しみかな( ..)φ