ザ・ウォーク(4.5) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
ザ・ウォーク
THE WALK
 
2015年アメリカ、123分
 
監督:ロバート・ゼメキス
 
主演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
 
概要
 1974年にワールド・トレード・センターでの空中綱渡りに挑戦した、フィリップ・プティの著書を実写化した実録ドラマ。彼が成し遂げた前代未聞の偉業の全貌が映し出される。メガホンを取るのは、『フォレスト・ガンプ/一期一会』などのロバート・ゼメキス。『ドン・ジョン』などのジョセフ・ゴードン=レヴィットがフィリップ・プティを熱演、その脇をオスカー俳優のベン・キングズレーらが固める。事実は小説よりも奇なりを地でゆく物語はもとより、めまいがしそうな歩行シーンも見どころ。(シネマトゥデイより)
 
感想
 この話を題材にしたドキュメンタリー作品に、2008年にアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門を獲得した『マン・オン・ワイヤー』がある。僕は、『ザ・ウォーク』を見たあとで、こっちのドキュメンタリーも見てみた。
 
 いやもう…再現度!
 
 もちろん、『マン・オン・ワイヤー』は実際の映像で、『ザ・ウォーク』は作られた映像なわけだけれど、主人公が綱渡りをしている時に見守っている警官の立ち位置やらポーズまで完全再現されていたことに気付いて笑ってしまった。
 
 前者は実際の映像なわけだから、わざわざ後者を見る必要があるのか…というのは、考える余地のある疑問だ。たしかに、歴史的価値ないし真正性といったものでは、後者は前者に及ぶべくもない。同じ映像だったら「本物」の方を見たいと思うのは人情だろう。
 
 しかし、後者に価値がないかと言えば、もちろんそんなことはない。彼が見たはずの景色、あるいはそこにあったはずだけれど、誰一人として・・・彼を含め・・・見ることの出来なかった景色を、見ることが出来る。実際にあった出来事を、実際には誰も見なかった仕方で追体験が出来る。それはもちろん、CGの恩恵だ。
 
 ある意味では体感型のアトラクション映画とも呼べるわけだけれど、体感してあらためて驚かされるのは、これを実際にやった人がいるということ。それは、単にドキュメンタリーを見ただけでは分からない感覚だ。
 
 まあ、ドキュメンタリーの方は、アカデミーを獲得しただけあって、ある種のポエジーすら感じさせるのに対し、こっちはエンターテインメントに徹している。それはうまくいっていると思うし、ゼメキスは今の映画には何が出来るのかをよく分かっているとも思う。
 
 そして、ワールド・トレード・センターがこういう形で取り上げられるということ。もちろん、9/11の記憶はずっと底流にありつつも、表面上はそれとは無関係に、ツインタワーがある種のノスタルジーとして昇華されている。時間が経ったのだな・・・と。
 
☆☆☆☆★(4.5)
物語4.0
配役4.5
演出4.5
映像4.5
音楽4.0