俺物語!!
2015年日本、105分
監督:河合勇人
主演:鈴木亮平
概要
「別冊マーガレット」で連載され、高校生とは思えないゴツい見た目と巨体の持ち主が主人公という異色の内容で話題を呼んだ少女漫画を実写映画化。仲間からの信望は厚いがモテない男子高校生の純愛を、『映画 鈴木先生』などの河合勇人監督が描く。見た目に反して純情な主人公を、『HK/変態仮面』などの鈴木亮平が体重を30キロも増やして熱演。彼が思いを寄せる女子高生にモデルとしても活躍する永野芽郁、主人公の親友であるイケメンを『娚の一生』などの坂口健太郎が演じる。(シネマトゥデイより )
感想
『俺物語』実写版は、笑えて泣ける青春ラブコメの見本のような映画だ。
アニメ版では、わりとすぐ(第3話)に付き合ってしまって、そこから物語が始まる感じだったけれど、この映画では、その後のエピソードをも付き合う前のエピソードとして織り込みつつ、最終的にお互いの気持ちを確かめ合うまでを描いている。
そういう意味では、きわめて映画的な作りになっているし、ことによったらテンプレート的な青春恋愛映画だとさえ言えるかも知れない。
「ああ…こういうものは、ボクには決して取り戻せないのだなあ」って、ちょびっと切ない気持ちになった。それは、アニメを見ている時には感じなかったもので。だから、これはきっと上手くいっている。
アニメ版との大きな違いを感じさせるのは、顔。アニメってのは、基本的に顔の演技が出来ない。どうしても表情の細かいニュアンスを拾うことが出来ないんだ。だから身振りや声の演技の比重が大きくなるわけだけれど、その点が実写との大きな違いで。
実写…特に映画では顔の演技というのが重要だ。クローズアップで撮れば、スクリーンいっぱいに…ことによるとシワの一本一本まで…映るわけだからね。
この映画は、そのことにきわめて自覚的だったと思う。なにより印象的なのは、主役2人の表情だ。猛男役の鈴木亮平くんは、コミカルかつ誇張しまくった表情で笑わせるし、大和役の永野芽郁ちゃんの表情の可愛らしいこと!! もうなんだ、この可愛い生き物はと。そりゃあ好きになっちゃうよと。
この映画では、2人のそうした表情が、物語を駆動していく原動力になっている。
ただ、告白シーンは、ボクはアニメ版の方が好きだったな。正面切って言うより、そこに居ないと思って言っちゃう方が…なんかいじらしくて良いなあって。この2人には合ってるなって。そこさえ良ければ満点だった。
☆☆☆☆★(4.5)
物語4.5
配役5.0
演出5.0
映像4.5
音楽4.5