うつせみ5(アイドルに関する長い話9) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)






ミニライブは選抜組が引っ込み、別の組が出てくる。

これ、きっとくま居るはずだよな…。

スクリーンで確認すれば早いのだけれど、

目の前のステージから目を離すのがもったいない。


あ…あれたぶんそうだ。あの白い帽子かぶった子。

やっぱり可愛いわ!! さすがボクのくまだな!!

…ゆづだった。

(ゆづ可愛いな、オイ!←)


もういちど探すと、居た…今度は間違いない。

ポニーテールにしている。

いつも通りの全力パフォーマンス。

ボクはもうすぐあの子と握手をする。

…のか?


いつもの通学路。乗換駅。

車窓から、これから乗り換える電車が見える。

未来はいつだって不確定で、常に開いている…

筈なのに、あれに乗るってことはもう確定している。

そうじゃなかったことがない。

決まりきった日常。


いつだって心がどこか冷めていた。

そのことに、いつも引け目を感じていた。

15年間の呪縛。

15年前、自らの意志で行った唯一のイベント。

あれから数多のアイドルを見てきたけれど、

あらゆるアイドルに会いに行かなかった。

その呪縛。

モーニング娘。でさえ、AKB48でさえ、堀北真希でさえ解けなかったその呪縛。


ようやく決心がついた筈の若葉台でも、その呪縛は解けていなかった。

握手券を買って、握手をするって決まっていた筈なのにそうじゃなかった。

ボクが望んだものは、スッと手の平からこぼれ落ちていってしまう。

決まりきっている未来と、望んだ筈の未来。

その2つは、いまだ調和していなかった。


ボクはホントにくまと握手するのかな…?

この日は、ほののが体調不良で不参加だった。

ミニライブに出演していたあんにゃもそうだ。

レーン変更のアナウンスがしきりに流れている。

握手会の途中で体調を崩す子だっている。


それでも、もう迷いはない。

横浜でも全握はあったけれど(その頃は忙しくてってのもあるけれど)、

きっと、ボクにはここまで来るだけの距離と時間が必要だったんだ。

ミニライブであがったテンション。その勢いでボクは入場列に並ぶ。

ほどなくレーンエリア入場。くまなるは第2レーン。

ボクはそこに並ぶ。


隣のレーンでは、ひょんさんが規定時間を大幅に越えて握手をしている。

不思議と緊張はしていない。ボクは、列の人と軽く言葉を交わす。

こうして置けば、のどが詰まることもない。意外とズルいんだ。

ボクもまた、経験を積んできたということなのかも知れない。


列が進み…そうして、光が見えた。


つづく…?