ボルドー展 ―美と陶酔の都へ― | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


「ボルドー展 ―美と陶酔の都へ―」

 近ごろ、絵を見る勘が鈍ったと思う。

  むしろ、集中力がなくなった…と言った方が良いのかも知れない。ひとつの絵をじっと見ているということが出来ないんだ。だから自然と、向こうから訪れてくれるものに惹かれるようになる。

 アニメや映画なんてのは、まさにそうだろうし。たとえ絵であっても、没入して考えさせるようなものよりは、パッと瞬間的に強さを感じる絵に惹かれる(そうしてやがて刺激だけを求めるようになる)。

 色々な時代の様々な作品が展示されているこの展覧会でも、ザッキンのキュビズム的彫刻だけが、ボクには唯一「芸術」(カッコ付きの芸術)だと思えた。

 ボクはむしろ、しゃがんで真横から見た「工芸品」の、その光に照らし出された姿に心を奪われる。それはもう、作家の意図を越えて、単に「物がそこにある」というだけの美しさ。

 それでもまだ、残滓は残っていて、たとえばベルニーニの彫刻の繊細さと「個」を表す力、あるいは夢見がちなルドンの風景画に描かれた、寄り添うような二艘の船にボクは惹かれる。

「ボルドー展 ―美と陶酔の都へ―」
国立西洋美術館
2015年6月23日(火)~9月23日(水・祝)



P.S.
 友達が本展のスライドトーク↓をやっているので、(本展をご覧に行かれる予定のある方は)良かったら聞きに行ってあげてください。より興味深く展覧会を見られると思います<(__)>