トゥモローランド | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『トゥモローランド』
TOMORROWLAND

2015年アメリカ、130分。

監督:ブラッド・バード

主演:ジョージ・クルーニー

概要
 『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』などのブラッド・バード監督と、名優ジョージ・クルーニーのタッグで放つ話題作。ウォルト・ディズニーが想像した未来を軸に、“トゥモローランド”のことを知っている主人公と17歳の少女が未知の世界への扉を開く姿を描く。共演は『愛する人』などのブリット・ロバートソンやテレビドラマ「Dr.HOUSE」シリーズでおなじみのヒュー・ローリーら。ウォルト・ディズニー社の保管庫で発見された資料を基に創造された世界に息をのむ。(シネマトゥデイより)

感想
 ブラッド・バードという人は一種の天才だと思う。2Dアニメ(『アイアン・ジャイアント』)、3Dアニメ(『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』)、実写(『ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル』)と様々な分野で実績を残してきた。しかも、驚くべきことに、ひとつも「ハズレ」がないんだ。

(冒頭部のネタバレあり)

 今作の冒頭も素晴らしい。一見、ノスタルジーを感じさせるような1960年代の万博。だけれど、(多くの邦画がそうであるように)これは単なる懐古趣味の演出じゃない。ここで取り戻されようとしているのは、過去よりもむしろ、過去が持っていた未来への希望だ…ということが分かる。

 そうして一転、現代へ。教師たちの語るディストピア。解体されるNASAのスペースシャトル。失われていくチャレンジ精神。そして、それに抵抗しようとするひとりの人間。これはまるで…『インターステラー』じゃないか。

 この映画の前半はそのように、「これから先なにが待ち構えているんだろう」とワクワクさせる。ちょっと懐かしいような数々のギミックも、子どもの頃の「あの」ワクワク感を思い出させるのに一役かっている。

 そして遥か遠くに仰ぎ見るトゥモローランド…。トゥモロー♪ トゥモロー♫ って、それじゃあ『アニー』か。

 ところが、この映画、肝心の後半が凡庸だ。あまりにもテンプレートな展開、どこかで見たような設定。ワクワク感も急速にしぼんでしまう。

 無限の可能性を語るなら、誰も見たことのない物語を見せておくれよ。

☆☆☆☆(4.0)
物語☆☆☆☆
配役☆☆☆☆
演出☆☆☆☆
映像☆☆☆☆★
音楽☆☆☆☆