前回の記事では、近年多く見られるお子さま系のヒロインは、(ロリってよりむしろ、その年齢差によって)恋愛要素を捨象するという効果があるんじゃないか…って話でした。
そう…それで前回書き忘れたのがひとつあることを思い出しまして。それは書道をテーマにした作品、『ばらかもん』です。あれも(主人公は23歳の青舟ですが)ヒロインは小学1年生の琴石なるですよね。
目を瞑っても、なる(良い名前だ!)の明るい笑顔と、島の真っ青な空がパッと脳裏に浮かんできて、なんか全然湿っぽくないんですよね。恋愛のじめじめ感とはかけ離れたあのカラッとした感覚が心地いいわけですよ。
『ばらかもん』はよかったですね…2014年のトップ3に入るくらいに好きだった作品かもしれません←忘れてたくせに
さて、書き忘れてたことも書いたので、今回は…
1.
スポーツ系のアニメは相変わらず強い印象ですかね。以前とは明らかに違ってきているように感じるのは、女性向けの要素があちこちから(明確に)漂ってくること。まあ、ボクの情報源が主に2次元同好会(SKE)なので、そういう風に見るようになっちゃってるってのもあるのかも知れませんが(-_-;)
彼女たちが騒いでいるのは、たとえば、『黒バス』や『弱虫ペダル』(ちゅり)、あるいは『ダイヤのA』(にしし)だったりするわけです。どれも、昔だったら少年マンガの王道のような物語ですよね。
その上、恋愛要素もない。女子マネージャーはいても、ほとんどまったくと言っていいほどその要素は漂わせない。南ちゃん(タッチ)や、晴子さん(スラムダンク)とは違うわけですよ。
前回の記事も、そうした要素を捨象した作品があるという話でしたが、ボクは、これが近年のアニメ作品を語る上で鍵を握っているんじゃないかって思っているんですよね。そして、女の子に人気がある作品に目を向けてみても、そういう作品がある…。
もちろん、ド恋愛作品が受けるってのは今でも変わってないんでしょうが(『アオハライド』とか騒いでましたし)そうじゃないものが受けるって下地が、女の子の中にも確実にある。その典型的な受け皿になっているのが、ここで挙げたようなスポーツ系作品でしょう。
2.
こうしたスポーツ系作品で特徴的なのは、色んなタイプのキャラがいるってことですよね。とくに集団スポーツの場合、そもそもそれぞれの役割分担がありますから、それぞれのポジションにそれぞれ異なったタイプのキャラクターが求められます。
それに、ライバルチームなどを含めれば、それはさらに増やしていくことができます。そのため、物語が複線になりやすい。主人公のチームがAだとして、ライバル校のBとCの試合がメインになったりね。自然、それぞれのチームのキャラクターも立ちます。
そのため、多くのスポーツ系アニメでは、色んなタイプのキャラクターの展示会のような様相を呈することがあります。そして、女の子たちは、そのショーウインドウの中から、誰がタイプかを決めるわけですよね。「誰が好き?」。そこから仲間との会話も広がるわけでしょう。
さらに上級者は、キャラ同士の関係性に「萌える」…そうな←ここだけ伝聞調(笑)
3.
これってなにかに似てませんか…と。そう、48に似ているんですよね。色んなタイプがいて、誰が好きかを決める。そしてメンバー同士の関係性を楽しむ(ボクはそれを関係性消費と呼ぶんですが)。
それらの障害となるような(とくに異性間の)恋愛要素は捨象されている。ボクは「恋愛禁止」ってのは、そのコンテンツから恋愛要素が捨象されている、ということにこそ意味があるんだと思っているんですよね。
ま、それはともかく。
4.
こうしたスポーツ系アニメで、とことんまで「やっちまった」のが、京アニの『Free!』です。去年は第2期が放送されました。
ストーリー的には京アニお得意の自己の成長物語なんですが、一方で競泳という競技で他人と争わねばならん…その辺りの葛藤がメインテーマになっているはずですが、まあそんなことはどうでも良いでしょう。
あれほど明確に女性向けのスポーツ系アニメってのを打ち出したのは、(ボクの目に触れるような)メインストリームではあれが初めてに近いんじゃなかろうか…ってくらいに割り切ってましたよね。普通、そうした層を取り込もうと思ったとしても、それは隠しスパイス程度に忍ばせておくもんでしょう。
いや…これまではそうだったのです。まあ、『新エヴァ』はかなり狙ってましたかね。それでも、『Free!』はそんなの比じゃありませんでした。なんかあっけらかんとしていてね。「そうですけど、なにか?」みたいな。あれくらいハッキリしていると、もうかえって清々しくて拒否感もなかったっすね(^_^;)
48もそれくらいコンテンツとしての自覚を持って欲しいもんだわ!←
さて…そうした要素はとりあえず脇においておきまして…昨年のスポーツ系アニメで、とりわけボクが気に入っていたのが…まあ、まだ名前が挙がっていないあの作品な訳ですが…と言ったら、大体わかりますかね。
次回に続きます。