ベイマックス | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『ベイマックス』
BIG HERO 6

2014年アメリカ

監督:ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ

主演:スコット・アツィット

概要
 マーベルコミックスのヒット作「BIG HERO 6」を基に、ディズニーが放つアドベンチャー。架空の都市サンフランソウキョウを舞台に、並外れた頭脳を持つ少年ヒロが、生前に兄が開発したロボットのベイマックスと一緒に死の真相を暴こうとする。メガホンを取るのは、『くまのプーさん』のドン・ホールと『ボルト』のクリス・ウィリアムズ。随所にちりばめられた日本のカルチャーへのオマージュに加えて、白くて大きな体を持つベイマックスの愛らしさにも注目。(シネマトゥデイより)



感想1.「愛犬とごちそう」
 最初に、ディズニー映画ではおなじみの短編上映がある。今回は「愛犬とごちそう」。おそらくトゥーンレンダリング系の技術をもちいた3DCG作品。これがまあ3DCGなのによく伸縮する。もうまるでセルアニメのようだ…ってのは、あまりにありきたりな表現かな。

 「わんこ」と「食事」、こりゃあひょんさんが好きそうだな~…とか思いつつ(あれ、その2つくっ付いたらどうなの)。やがて本編が始まる。






感想2.「ベイマックス」
 主人公の名前、「コンバトラーV」みたいな劇中ポスター、「和風」の街並み、そしてロボット物という主題。明らかに「日本」を意識した作品だし、それも明らかに「間違った日本」なんだけれど、それは一旦忘れよう(それはたぶん意図的だ)。

 映画そのものの雰囲気は、「コンバトラーV」ってよりは、むしろディスカバリー・チャンネルの「怪しい伝説」(キミはグラント・イマハラを知っているか)+アメリカのヒーロー物。そして、舞台もサンフランシスコだ。街並みは和風にアレンジされているけれど、サンフランシスコなんだ。

 この街並みの描写が圧倒的だ。普通、3DCGってのは箱庭的な表現になる。たとえて言うならば、『トゥルーマン・ショー』の街並みのようなものだ。作れる建物の数には限りがあるし、無限遠はどうしても描かざるを得ない。

 しかし、この映画の街並みは、まるでどこまでもどこまでも続いているようだ。自由なんだ。自由に空を飛んでいく。それでいて、街並みのディテールは非常に細かい。どこまでも続く空と、微細なディテール。

 柔らかなロボット。動きのキュートさ。伸び縮みする素材。そして、(これまではCG技術の制約によって避けられてきたような)あらゆる現象が再現される。想像力があればなんでもできる。これは、映画序盤のテーマにもなっている。

 正直に言ってしまうと、この序盤のまま突っ走ってしまっても良かったとボクは思う。『インターステラー』のようにね。そこを日和ってしまったことで、後半失速し、やや平凡なストーリーになってしまった印象がある(マーベルらしいっちゃらしいけれど)。最後も微妙に釈然としないところがあるし…。

 素晴らしい映画だけれど、完璧じゃない。

☆☆☆☆★(4.5)