ヘラクレス
HERCULES
2014年アメリカ、98分
監督:ブレット・ラトナー
主演:ドゥエイン・ジョンソン
概要
ギリシャ神話に登場する半神ヘラクレスを主人公にしたアクションアドベンチャー。全能神ゼウスと人間の間に生まれたヘラクレスが、さまざまな戦いを経て英雄へとなる姿を追う。監督は『X-MEN:ファイナル ディシジョン』などのブレット・ラトナー。『オーバードライヴ』などのドゥエイン・ジョンソンが主演を務め、その脇を『スノーピアサー』などのジョン・ハート、『恋におちたシェイクスピア』などのジョセフ・ファインズら実力派が固める。次々と現れるクリーチャーや、それらを倒すドゥエインの肉体美に圧倒される。(シネマトゥデイより)
感想
まがい物に注意。今年はなぜだかヘラクレスの映画が2本も公開されている。かのレニー・ハーリンが大真面目に撮った(らしい)『ザ・ヘラクレス』に対して、こちらの方は「(○○を倒した)…と言われている」と、ヘラクレス自身が言っちゃうようなノリの映画だ。
果たしてこのヘラクレスは本物か偽者か…という問いはじつはどうでも良い。この作品が面白いのは、こうした身振りそのものだ。
同じアメコミ映画のマーベル・スタジオが典型的だけれど、クライマックスでも悪趣味なギャグを入れてくるような、ちとふざけたノリのアクション作品が今のトレンド。この映画の身振りもそれに近いものがある。
邦画だったら、『超高速!参勤交代』がそれに近い感じかな。こうした作品のいいところは、向こうがそうした構えで来てくれるから、こちらもはじめから気を抜いて見られるところ。ものすごくリラックスして見ることができる(だからこの予告編は真面目に作りすぎだ)。
飛ぶような演出で、クライマックスも驚くほどあっさりしている。フラグだって折っちゃう(伏線を回収しないんじゃなくて、意図的にフラグを折る)。ギトギトした絵面とは裏腹に、そうした「さっぱり感」が心地よい。
まあ、「ああ…映画を見たな~…」という充足感には欠けるんだけれどね。なんかこう…現代思想とか盛り込まれて、大真面目にシリアスに来られて、それでどうにもなっていないような数々の「映画」よりかはずっと良い(大抵、ボクが酷評するのはそういう映画だから)。
あとは…やっぱりCG。良いじゃんね。見た目が楽しいって凄いことだよ。とくに高さ何十mってヘラの像はなかなかに迫力がある。「世界七不思議」のひとつ、「オリンピアのゼウス像」を連想した。
小さい頃は「世界の七不思議」を見たくてね。現代ではギザのピラミッドしか残ってないわけだけれど、今も残っていたらどれだけ素晴らしかったか、タイムマシンがあればどれだけ良かったか…そんなことをよく夢想した。
でも、いまなら、CGであたかもホントにそこにあるかのように見られるんだ。それってボクにとっては夢のような話なんだよ。
☆☆☆★(3.5)