ボクにとって、アイドルというのは、何より、こうした何気ないことで光を放つ存在です。
1.
DIVAチャンやDANCE KINGDOMをはじめとして、新番組「AKB調べ」、「ゼロポジ」…最近、48メンバーのスキルや能力を測る番組/企画が流行っている気がします。競技的に分かりやすい方向に進む…というのは現代においては必然だとボクは思います。
「個性が数値化される!」by諏訪雅(ヨーロッパ企画)
また、そのようなランキング企画でなく、普通のバラエティ企画でも、リアクションの「瞬発力」やグイグイ「前に出る力」のように、メンバーに必要とされるものが、能力やスキルに先鋭化されていく傾向もあるように思います。
大人数の中で特徴を出さなければならない。メンバーにとってもなにか「ウリ」を見つけるというのは大切でしょうし、またセカンドキャリアを考えてもそれはそうです。なにかスキルを持ってないと潰しが効かないですからね。
もちろん、そのスキルってのが、本職のそれに比べたら見劣りがするものだってのは確かなんですが、逆にそれだからこそ、磨かなければ話にならないってのも事実なわけで。ボクが48系の演技に厳しいのも、まさにそういう点からですしね。
だから、それはそうなのですが…
2.
ただ、やっぱりそれだけじゃないな~…と。う~ん…たとえば、今月のボク的MVPは「まさにゃのトトロ」もそうですが、TV番組だったら「くまちゃんのS学」なんですよね。
くまちゃんのグダグダMC(どうですか)、ぬるい企画…バラエティとして秀逸なわけではない。けれども、「面白い」とか「つまらない」とか、そういう言葉では名指しできないものがそこにはある気がする。
クリアで分かりやすくて笑いの型にハマっているものとは違う…もっと柔らかくて繊細で微妙で捉えにくい…あるいはバルトの言うプンクトゥム(私を突き刺す細部)に近いものかも知れませんが…なにかそういうものがそこにはある。
ただ肩を丸めて突っ立っている姿…喜んで走り回っている姿…気を抜いて座っている姿…自然体の何気ない表情…なにかそうした些細な姿や表情から感じられるもの。
…って、そりゃあ単にボクがくまちゃん好きだからって話ですけれど…それは確かにそうなんですよね。ただ、それが重要なんだって思えていて。
それは別に自分の見方を特権化したいわけじゃなくて。結局、ボクはボクの視点からしか物事を見ることができないわけだけれど、そういう「個人の視点」が集まって全体が構成されている…って、まあそれはどうでも良いんですけれど。
だから、そういう個々の「好き」に最適化されたものはなにか…要するに、思い出の中に何が残っているかという話なんですが…
そう考えた時に、クリアで先鋭的な分かりやすいものも(とくに好きになるきっかけとして)大切だけれど…フワッとしていて捉えにくくて、でも何か心に突き刺さるもの、その場で笑ったり泣いたり感動することはできなくても、ふと目を閉じた時に脳裏に浮かぶもの、そうしたものも大切だなって。
そんなことを考えていました<(__)>