昨今、「変化」という言葉が盛んに使われています。その言葉を使う際、いくつかに分けて考えた方が良いのではないでしょうか。言葉の内実を明らかにして議論した方が、より建設的だと思うからです。
48はよく高校野球にたとえられます。これをモデルにして考え…と言いつつ、野球は詳しくないので、高校サッカーの話を織り交ぜて考えていくことにします。
1.
高校野球で「変化」と言った場合ーーまあ変化球とかそういうのは置いておくとしてーー大体、3つに分けて考えることが出来ると思います(これはかなり恣意的な分け方なんですが)。
高校野球というのは、当然、高校生がやるものです。毎年、新入生が入り卒業生が出て行き、チームが変わっていく。人が変わればチームが変わる。これは当然のことでしょう。便宜上、これを「チームカラーが変わる」と呼ぶことにしましょう。
チームK2に「16色の夢クレヨン」という曲がありますよね。その16色で出来上がるチームカラーというのは、その時その時でしか出せないもの。ひとり…1色が変わってしまったら、もう違うカラーになってしまうわけです。言い換えれば、「チームカラー」というのは、チームメンバーそれぞれの個性(カラー)の総和です。
高校野球・・・サッカーだと、「今年の○○高校はこういうチームだ」というレベルの話で、たとえば、「今年の鹿児島城西はとにかく2トップが強力」とか、「今年の青森山田はサイドから崩してくる」とか、そういうのがあります。この場合、その2トップとかサイドの選手のカラーに全体のカラーが引っ張られているわけですけどね。
2.
高校野球/サッカーでは、毎年、「チームカラー」は変わります。けれども変わらないものもあります。これは監督のカラーと言っても良いのですが、あるいは監督が変わっても変わらないかも知れないもの。毎年変わる「チームカラー」よりはもう少し強固なものです。
「伝統」とか、「校風」とか言っても良いのかな。とりあえず、ここでは、それを「チームスタイル」と呼ぶことにしましょう。高校サッカーで例えるならば、たとえばフィジカルに優れた国見とか、とにかく地上戦で仕掛けていく野洲の「セクシーフットボール」などがそれに当たります。
SKEの場合…どうなんだろうな…そこが大組閣でグチャグチャになってしまったのですが、たとえば、チームEは末っ子キャラとかね。チームK2は明るく元気で楽しいとか、チームSはパフォーマンスとか…うん、まあ一応そういうのがある。
(グループ単位の話になった時に、そこに出てくるのが例の「SKEらしさ」ってやつです)
3.
「チームカラー」と「チームスタイル」…とかく混同されがちですが、この両者の区別は大切だと思います。なぜならば、それこそが卒業のあるアイドルと、それがないアイドルとを切り分けるものだからです。
たとえば、SMAPさんの場合、「チームスタイル」と「チームカラー」の区別はない。いや…当初は事務所がつけたグループのキャラ付け=「チームスタイル」(スポーツ系とかね)が「チームカラー」とは別にあったかも知れんですが、時とともにそれは「チームカラー」の方に吸収されていった。
(森くん脱退以降は)あの5人である…ということがSMAPの「チームカラー」であると同時に、それ自体がもう「チームスタイル」そのものになっている。5人の個性の総和がそのままSMAPの「チームカラー」であり、「チームスタイル」だと言っても良いでしょう(言いかえれば、外部にフレームを持っていない)。
必然的に、彼らの20代には20代の、30代には30代の、40代には40代のSMAP「チームスタイル」というのがあることになります。人は年を取るもので、同じことをずっとやっていけるわけではありませんからね。個人個人が年齢によって変化すると共に、SMAPの「チームスタイル」が変わるのも必然なのかも知れません。
でも、48がそうである必要はありません。48は高校野球と同じで、たとえメンバーが全員入れ替わったとしても、48というフレームはそのまま残っていくからです。つまるところ、48そのものは何度でも若返る/生まれ変わることが可能なんですよね。新入生はいつでもフレッシュなのですから。
それは、人がなぜ、毎年飽きもせず夏の甲子園に盛り上がれるかという、その理由にもつながるわけです。それはつまり、やってるほうが常にフレッシュだからですよね。彼らが毎年毎年、飽きもせず熱を持って全力でプレーしているからですよ。当たり前ですよね。彼らにとっては初めて(か多くても3回目)なんですから。
ただ、それは善し悪しであって、積み重なっていくものとか、チームの成長とか、そういうものが(長期のスパンで見ると)ないということにも繋がるわけです。それは、その都度「リセット」されてしまうわけですからね。
そこで大事になってくるのが、「伝統」とか「ノウハウ」とか「チームスタイル」のように、代々受け継がれていくものになります。
リセットというのは「ループもの」のテーマでもあって、リセットされても、その外部にいるプレイヤーの経験値は積まれていく…というのは別の話。要は運営とかファンの経験値は積まれていくってことですけどね。
それはともかく。
これはどちらが良いとか悪いという話ではなく、ボクが言いたいのは、人が出入りする限り、「チームカラー」と「チームスタイル」…変わらざるを得ないものと、そうではないものの違いがあるということです。
48は(もう少し入れ替えのスパンが長いですから)必ずしも完全に高校野球のようである必要はないけれど、少なくともその違いを踏まえて議論したほうが良くないですか・・・ということですね。
さて、高校野球には、さらにもうひとつ外側に枠があります。それが「機構の変化」という話につながっていくわけですが…長くなってきたので。
つづく