『俺はまだ本気出してないだけ』
2013年日本、105分
監督:福田雄一
主演:堤真一
概要
小学館「月刊IKKI」で連載されていた青野春秋の人気漫画を実写化したコメディー・ドラマ。何となく会社を辞めた42歳のバツイチ中年男が、漫画家になると宣言したことから巻き起こる騒動を追い掛ける。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの堤真一が、ゲームに明け暮れ、娘に借金し、グズった果てに家出するという、父親にも大人にも成り切れていないダメな主人公を怪演。メガホンを取るのは、『コドモ警察』シリーズなどの福田雄一。共演には、『さよならドビュッシー』の橋本愛をはじめ、生瀬勝久、山田孝之らが名を連ねる。(シネマトゥデイより)
感想
これほど親近感を覚える主人公も珍しいっすね。まあ、この手の作品は、まさにその点に重心があるのだろうけれど。なんたって、あの堤さんのダメ人間っぷりが素晴らしい(笑)
だらしなくてむさ苦しくて、どうしようもなくて、それでもやると決めたらやる。40男が「俺はまだ本気を出してないだけ」とか、普通だったら「それもう終わってるんじゃないの?」って思わせるところでさ、その言葉を全肯定してみせるところが、もうそれ自体がギャグとして成立していて面白いじゃない。
で、ボク的な見どころはやっぱり、「さっしー」。
もうさ、あの子はなに?(* ̄艸 ̄)
橋本愛ちゃんのキリッとした存在感と、もうまるで真逆のようなヌボーっとした存在感。福田監督自身がそういう風に撮るの上手いんだろうけれど、よっくもこんな小憎らしいブサイクな顔ができるなと。「天才なの?」と(笑)
(前から言っているように)もとは美人だから、余計にそう感じるというか。こう…佐藤仁美的な何かを感じるわけさ。福田監督もその辺りに光を感じて、次の「ブー子」を撮ったのだろうけれど…全面的にそれをやられてもね。まあコケるわな(^_^;)
(ボクは、さっしーを主演で使うなら、「そっち」のさっしーじゃないと思っているのです。カッコいい方のさっしーを使うべきなんだと)
その点、この作品は(主人公の堤さんがむさ苦しいと言えども)橋本愛ちゃんの存在感があって、バランスが保たれている。バカバカしくても、それを全力でやるところが笑えるし、作品世界全体の「ゆるさ」が、人間存在の哀しさを包み込んでいる(堤だけに)。コメディとして悪くないんじゃない?
☆☆☆☆(4.0)