『トランスフォーマー:ロストエイジ』
Transformers: Age of Extinction
2014年アメリカ/中国、165分
監督:マイケル・ベイ
主演:マーク・ウォールバーグ
概要
前3作よりキャストとデザインを新しくし、オートボットと人類が挑む新たな戦いを描くアクション大作。人類滅亡をたくらむロックダウンの襲来や謎多き第三の勢力ダイナボットの攻撃に、オプティマスらが人間と共に激しい戦闘を繰り広げる。製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグと監督マイケル・ベイは続投、オプティマスを手に入れた発明家役でマーク・ウォールバーグが出演する。新デザインで登場するオプティマスやバンブルビーはもちろん恐竜を基に作られたダイナボットなどの新キャラクター、迫力あるバトルやトランスフォームに興奮。(シネマトウデイより)
感想:願望を可視化せよ
マイケル・ベイのトランスフォーマー・シリーズがやっていることは、男の子の夢を可視化することなんだと思う。夢というよりも、むしろ願望と言った方が良いかな。
今作もスゴい。スターウォーズさながらのオープニング。もうカッコいいんだ、これが。始まりはやっぱりこうじゃなくっちゃ。宇宙船にメカにCIA、エイリアンに恐竜にロボット、コンバットにカーチェイスに果ては聖剣伝説まで、もうこれでもかってくらい男の子の願望を刺激するものが詰め込まれている。
そしてもちろん、出てくる女性はみんなセクシーだ。それも(ここでは)やっぱりそうじゃなくっちゃ。これほど男の子の願望がゴッタ煮になった映画も珍しい。たしかに、詰め込み過ぎではある。映画自体の尺も長すぎる。だけど、これはもうなんて言うか、ひとつの達成なんだ(「大人」にゃ分かるまい)。
この「カッコイイ」というのが、ある限定された層に向けられたものに過ぎないとしても、その限定された層の願望にどこまでも忠実であることによって、これだけのエネルギーを持ったものが作れてしまうんだ。アカデミーを取るような映画では100%ないけれど、マイケル・ベイがトランスフォーマー・シリーズで達成したことは、もっと評価されても良い。
なんかさ、幅広い層に受け容れられるように、各方面から苦情が出ないようにする軟弱な映画が多いなかでさ、これだけ愚直な作りをした映画というのは、逆に清々しささえ感じるんだ。
今作の主人公は子供みたいな父親だ。サムはどうしたんだ…とか、時間が長すぎるとか、まあそりゃ色々とあるけれど、このアホみたいな映画には、バカガキたちのあの底知れぬ力が宿っている。
右を向いても左を向いても、どこもかしこも「成長」を謳い上げるようなお涙頂戴の映画ばかり。だけど、子供のままで何が悪い。この映画は、そんな「子供たち」のための映画だ。
☆☆☆☆★(4.5)