『てんとうむChu!の世界をムチューにさせます宣言!』は、近年まれに見る良い番組だった。
もちろん、企画の中身やMC(土田さん)の力という側面も大きいんだろう。だけど、なにより感じたのは、やっぱり彼女たち自身の魅力。こじまこ、なぁちゃん、みきちゃん、なぎさ、める、みお…そして、りょうは…
カッコ付きの「アイドル」じゃない。ごくごく自然に、「ああ…これがアイドルだなあ」と思える真っ直ぐな瞳。それでいて、ちゃんとみんな個性がある。キャラクターが立っている。「ボクが(アイドルという名のもとに)見たかったのは、本来、こういうものだったんだ…」って気がすごくしたんだよね。
48にも納得いかないこと、悲しいことがたくさんある。内容的にいくら面白くても、自分のお気に入りの子が(同じグループなのに)ほとんど…あるいは一度も呼ばれなくて純粋に楽しめなかったり…卒業やスキャンダルが相次ぐから、わずか半年前の番組やDVDさえもう見たくなくなってしまったり…正直、ボクにも好き嫌いはあるわけで、あまり見たくない子だっている。
いつも、色々なことに目をつむって、「これは良いものだ」って自分に思い込ませて、それで何とか楽しんでいる。48を見てきた長い時間の中で、いつしかそうした見方を身に着けてしまっていて…。でもそれって、けっこう疲れることで…気が付けば、同じ番組を繰り返し見るようなことも無くなっていた。出る番組はとりあえず録画するというルーチンワークになっていたんだ。
でも、この番組はそうじゃなかった。きっと、そうした色んなことから切り離されているということが、とても大事なことで。この番組はなにも気にせず、純粋に、安心して、楽しめたんだ。イヤな子なんてひとりも居なかったし、(スキャンダラスな発言をして耳目を引くような)イヤなことも一回もなかった。だから、同じ回を何度も繰り返し見た。「ああ…本来、アイドル番組ってこういうものだったよなあ」って。
ボクが特に好きなのは(ボクの故郷)富士宮でロケをした牧場の回とバブルサッカーの回。バブルサッカーの回では、りょうは大活躍だった。
りょうはは、この番組で色んな顔を見せた。
自分は怖がらせられるのダイキライなくせに、メチャクチャいたずらっ子で、人が怖がらせられているのを見るとものすげー嬉しそうだったり…
バブルサッカーに妙な適性を発揮して、なぎちゃんのアタックを余裕で跳ね返したり…バブルの中で目をらんらんと輝かせたり…
バンジーやたら張り切って、助走をつけてジャンプして飛ぼうとして、いやそりゃムチャだろうって、やっぱりムリだったりね…
ドッキリの回では猫の演技が出来なかったり、このバンジーの回では飛べんかったり、りょうはの中では色々と反省しているところもあると思う(本人がそう書いていたし、そういう向上心は、これからも持っていて欲しいと思う)。
それでも、この番組のなかでも成長は見せていた。りょうはなりに頑張ろうって姿勢はすごく見えていたし、番組序盤はポンコツキャラだったのに、終盤はヤル気キャラへと変貌していた。
ワンコが大好きで、声優オーディションでは見事主役のワンコを射止めた…けど、まあ、ワンワンワン言ってる演技が棒だったのはご愛嬌。
ゆいぐるみ回でもやっぱりワンコの着ぐるみを選んで、そしたら何だか妙にアイドルっぽいコミカルな動きを見せて、土田さんを感嘆させたりもしていた。
この番組を思い浮かべるとき、ボクはなによりもまず、りょうはの無邪気な姿が思い浮かぶんだ。