ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの『自省録』。
人生の「座右の書」を挙げろと云われたら、ボクは真っ先にこの『自省録』を挙げるでしょう。そして、いま再び、この言葉を振り返る必要がある気がボクはしています。
(某アメリカの元大統領も、不倫スキャンダルでピンチになった時、自身の行動を点検するためにこの本を読んだらしいですが…笑)
…と言うわけで、シリーズ化することにしました。気が向いた時に書いていきます。(1923年に出版された)英語訳版からの再訳なので、訳としての精度は保証しかねます…が、別に文献研究をするわけではないので、まあ良いでしょう(^_^;)
注:抜粋です。
第一章
(周囲の人々から教えられたこと)
1.(祖父から)
道徳心と自分の気性を抑制すること。
2.(父から)
慎み深さと勇ましい性質。
3.(母から)
敬けんさと慈善心。邪悪な行為だけでなく、邪悪な考えも遠ざけること。なにより、金持ちの習慣とはかけ離れた生活の簡素さ。
4.(曾祖父から)
良い教師を持つこと。そして、そのようなことにこそ、気前よくお金を費やすべきであること。
5.(家庭教師から)
骨の折れる仕事を忍耐すること。多くを望まないこと。自らの手で仕事を行い、そして他の人びとの事柄に干渉しないこと。中傷に耳を貸さないこと。
6.(ディオグネトスから)
つまらぬ事にかかずらわないこと。魔術師やぺてん師たちが述べる呪文や魔除けなどを信用しないこと。率直な話を許すこと。
7.(ユニウス・ルスティクスから)
自らの性質を改善し鍛錬する必要があること。道をはずれて、詭弁の張り合いに導かれないこと。憶測的な事柄について書かないこと。たくさんの鍛錬を実践する人間として、自身を見せびらかさないこと。
言葉によって私の感情を害するか、あるいは傷つけた人たちに関して、彼らが和解の気持ちを示したらならば、即座に、融和的な態度で和解する気楽な気持ちを起こすこと。そして、本を読む時には、表面的な理解で満足せずに、慎重に読むこと。過度な話をする人たちに、早急に同意を与えないこと。