「コンセンサス」
問題となるのは握手会のセキュリティ対策です。色々な人が色々なことを言いますが、そりゃAKBが潰れても構わないって人は何だって言えるんです。だけど、ボクらファンやメンバーはそうではないわけで、よしりんも言っているように、そして多くのメンバーも言っているように、AKBにとって握手会は必要不可欠なものです。
じつのところ、ボク自身は握手会に依存しすぎている構造を変えろと言ってきたわけですが*、こういう状況でそれを持ち出すのはフェアではありません。もちろん、それはそれで考えなきゃいけませんが、ボクもまた握手会は必要だと考えています。それは大前提です。
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で、肝心のセキュリティ対策をどうすれば良いか…それはいま運営が必死に考えていると思いますが…ボクが大事だと思うのは、ちゃんとメンバーも含めてコンセンサス(合意形成)をはかるということ。これまでのように、上で勝手に決めて上意下達で「こうします」じゃダメなんです(こういう時には、やっぱり48労組があった方が良いなとか思うんですが)。
それは、第一に(まーちゅんも言っていたように)握手会を行うのが他ならぬメンバー自身だからですし、第二に、これは単に「安全」の問題だけではなく、「安心」の問題でもあるからです。今回の件では心に傷を負ってしまった子もいるわけで、メンバー(そして親御さん)が安心できるってのが、とても大事なんだとボクは思っています。
それはつまり、こういうことです。
色々とアイデアを出しても、「安全」と「コスト」、あるいは「安全」と「ファンの満足度」は、ある程度トレードオフな部分があるので、どうしてもどこかでラインは引かなければいけない(現実的な問題として、やるたびに大赤字になるような対策や、ファンが全く来なくなるような対策は取れんわけです)。
では、どの辺にラインを引くか。たぶん、メンバー間でも色々と意見が分かれると思うんです。「A案で大丈夫だ」という子、「B案なら良いよ」という子、「C案じゃなきゃダメだ」という子。
そうした状況において、諸々を考慮した結果、たとえばB案がある程度有力になったとします。ここで、そうじゃない子の意見もちゃんと聞いて、説明して…というプロセスをおろそかにすると、不満が残ってしまうでしょう。不満は不信につながり、不信は不安につながります。
ですから、そのプロセス(そうじゃない子の意見もちゃんと聞いて、説明して…というプロセス)自体がとても重要なんです。そのプロセスを踏むことが納得につながって、納得が信頼につながり、引いては「安心」に結び付くのです。
(ですから、運営が独断で決めたり、あるいはメンバーと諮るにしても、多数決みたいにしてバンっと問答無用に決めてはいかんのです)
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そして、もうひとつすごく大事なことは、ちゃんとセーフティ・ネットを張ってあげること。たとえばB案に決まったとして、それでも「やっぱりムリだ」と言う子もいるでしょうし、その案で行くのは納得できたとしても、いざ実際に自分がやるとなると、「やっぱりまだムリだ」って子もいるでしょう。
そうした時に、「例外措置」を認めてあげる。たとえば、どうしてもB案では不安だという子には例外的に別の対応…たとえばC案で対応してあげる。あるいは、本人の希望によって時間を短縮したり、部数を調整したり。
もちろん、それでもムリだって子はムリする必要はないんですが、そういう時にも、あまり不利にならないように対策を考えてあげる(握手会はムリでも、たとえば糸電話会なら大丈夫だって子も居るでしょうし)。
つまり、1か0かで「出来る/出来ない」で分けてしまうのではなく、細かく対応することで、そのままでは出来ない子も、なるたけ拾ってあげる、ということですね。セキュリティの統一ルールを作るというのは(運営面においても)大切なことですが、そういう細かい対応も必要でしょう。
みんなで肩を組んで一緒に歩くことはとても大事なんだけど、こういう状況では、それぞれがそれぞれのペースで出来ることをやる…ということも凄く大事で。たとえて言うなら、自転車の長距離レースみたいなもんです。グループ(プロトン/メイン集団)は歩みを止められないわけですが、それでもやっぱりまだ立ち上がれない子もいるわけで。
そういう子をただ置いてけぼりにせずに、ちゃんと目を配って、その子がその子なりのペースで立ち上がるのをカヴァーしてあげる。ペダルを漕げるようになったら、転ばないように補助輪をつけてあげる。そしてまた走れるようになったら、ちゃんと集団に追いつけるようにフォローしてあげる(時にはチームメンバーが降りてきて引っ張ってあげる)。
そういうことが凄く大事なんだと思います。