『偶像のかなた33』
橋本耀
(AKB48/チームB/総選挙-位)
「enlighten」
1.「じゃない方」
「じゃない方」の14期生、ぴっかりん。
AKB14期生は6人いる。その内の半分は「三銃士」と呼ばれ、AKBの将来を担う人材として期待を一身に集めている。いつもニコニコなこじまこ(小嶋真子)。真面目キャラのなぁちゃん(岡田奈々)、リアクション女王のみきちゃん(西野未姫)。
バラエティで見せるそうした姿に留まらず、彼女たちは公演でも圧巻のパフォーマンスを見せる。…と言うよりもむしろ、劇場公演にこそ、彼女たちの真髄があると言っても良い。劇場から始まったAKBのDNAを受け継ぐ存在、彼女たちは確かに逸材だ。
さて、その光に隠れている子たちがいる。先述したように、AKB14期生は6人いるんだ。その内の残る3人。自らを「(三銃士)じゃない方の14期生」と呼び、「てんとうむChu!」ならぬ、「かぶとむchu!」なるユニットを(勝手に)結成している3人。
余談だけど、みおたす(朝長美桜/てんとうむChu!)曰く、「かぶとむchu!」に仕事が来ないのは「非公式だから」だそう←間違いない(笑)
もちろん、彼女たちも悩むことは相当あるんだと思う。だけど、そのような日陰感から来るジメジメした感じは、彼女たち「かぶとむchu!」からはほとんど受けない。だって、自らを「じゃない方の」とか笑ってしまうくらいだもの。
これは、おそらくAKBのなかでもっとも性格良さげななっきー(内山奈月)、のぽ~っとして懐の広そうな美月(前田美月)、そして、無邪気なぴっかりんという彼女たちのキャラクターも手伝っているように思う。
2.ぴっかりん
先日の大組閣でチーム4からチームBに移籍したぴっかりん。チームBには、りょーか(大島涼花)、じゅり(高橋朱里)といったチームAのksgkたちも移籍してきている。最近では、せいちゃん(福岡聖菜)がksgk同盟に勧誘されていた。だけど、ボクから言わせると、ぴっかりんこそ、隠れksgkキャラなんだ。
先日の「AKBINGO!」で、ナレーター岩見さんの推しメンを新しく決めようという企画があった。椅子取りゲームの企画では、曲が流れている最中、椅子の周りを走っているメンバーたちが、カメラの前に来るたびに何かしらアピールをする。手を振ったり、投げキッスをしたりね。当然だ。カメラに映る機会なんて、そうザラにあるもんじゃない。
だけど、ぴっかりんは…ぴっかりんだけは、カメラの前に来ても、脇目も振らず椅子取りに集中していた。それでこそksgk。ボクは、去年のじゃんけん大会、登場シーンの一世一代の見せ場に、カメラにアピールするよりも、花道の下にいたメンバーに一目散に駆け寄って行ったSKEなるちゃん(市野成美)を思い起こした。
ぶりっ子やら釣り師やら、オトコに色目を使うような軟弱なアイドルが多いなか(…って、まあアイドルってのは基本そういうもんなんだけど*(^_^;))、ぴっかりんやなるちゃんの存在は、一種の清涼剤みたいに感じる。遥か昔に過ぎ去った、あの遠い夏の日の薫り。
(*この記事はぴっかりんメインなので、こういう風に書いていますが、じっさいのところ、ボクはそういう子が嫌いじゃありません。ぴっかりんを好きなのと同様、さっほー[岩立沙穂]も好きなのです)
「きもちわるくて」「よぼよぼしてて」「こせいてきだな」
と大ボケをかまし、この回いちばんの大爆笑を取った。
(*ぴっかりんの「あいうえお作文」は、一見、無関係な言葉を並べておいて、最後の「~だな」で全て回収してしまうという荒技。ちなみに、クサされた上に、大ボケをかまされた清人さんは、なぜだかちょびっとだけ嬉しそうだった)
さらに、椅子取りゲームのクイズでは、目玉焼きに使われている色が「黄色と白」だという答えに噛みつき「茶色」も正解だと認めさせた。「岩見さんは目玉焼きを焼いたら、焦げ目は出来ないんですか!?」。その機転と根性が認められて、ぴっかりんは、岩見さんの推しメン候補に最後まで残った。
「じゃない方」の14期、ぴっかりんは、たしかに三銃士ほどのハデさはないかも知れない。劇場公演のポジションだって後ろの方だ。だけど、一度見つけたら目を離せない、じっと見ていても飽きさせない。そんな、味わい深いメンバーだ。
ボクは、14期生ではなぁちゃんの次に彼女が好きだ←