
1994年以来変わらないボクの部屋のドア。
梅ちゃんの出ていたアイルトン・セナ特集は良い番組だった。懐かしい面々。変わらないこと、変わってしまったこと。もうF1を見なくなってしまったボクに何かを語る資格はないんだけれど、右京ちゃんやみんなの話を聞いている内に、あの頃のことを(アイルトンのことを)思い出して、少し涙がこぼれた。
今でも覚えている。まだ色んなことの記憶も定かでない時代、あの黄色いマシンが雨の中を駆け抜ける姿を。あれが、F1にまつわる初めての記憶。それからボクは段々とのめり込み、中学に入る頃にはサーキットにも行くようになっていた。初めて生で見るF1…遥か遠くから聞こえてきたあのエキゾーストノート。それが、アイルトン最後の鈴鹿だった。
翌年、彼はウィリアムズに移った。あの日、前日にラッツェンバーガーの悲しい事故があって、ボクは何となく気乗りしなくて、(それまで全てのレースを見てたのに)あの決勝レースを見なかった。眠って目が覚めたら、彼はこの世界から居なくなっていた。
今宮さんが言っていたように、きっと、あの日からF1を見なくなった人もいる。アレジのファンでもあったボクはもう少しだけ長かったけれど、あの日にボクがF1を去るのは決まっていたような気がする。あの日から、世界の何かが変わってしまったんだ。
1994年以来、ボクのドアに貼られている「SENNA “FOREVER」のシール。その下のマクラーレン・シールはたぶんもっと前から貼られている。粘着力が弱まり、剥がれかけていたそのシールを、ボクは今しがたセロハンで貼り直した。
梅ちゃんが居なかったら、きっと、あの番組を見ることもなかった。ひさしぶりに懐かしい顔にも出会えて、少ししんみりもしたけれど、でも良かった。ありがとう…梅ちゃん(F1を好きで居てくれて)。