キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー
CAPTAIN AMERICA: THE WINTER SOLDIER
2014年アメリカ、136分
監督: アンソニー・ルッソ 、ジョー・ルッソ
主演:クリス・エヴァンス
概要
『アベンジャーズ』でのニューヨークの戦いから2年後を舞台に、キャプテン・アメリカと暗殺者ウィンター・ソルジャーとの死闘を描くアクション大作。70年の眠りから覚め、アベンジャーズの一員として戦ったキャプテン・アメリカが、S.H.I.E.L.D.(シールド)の仲間に突如襲われ、その裏に潜む真実を追う姿を映し出す。監督は、『ウェルカム トゥ コリンウッド』のアンソニー・ルッソとジョー・ルッソ。キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスやスカーレット・ヨハンソンらが出演。新たに加わる名優ロバート・レッドフォードの役どころにも注目。(Yahoo!映画より)
感想
序盤から微妙にシリアスな展開で引き込まれる。それでもやっぱり『アベンジャーズ』は『アベンジャーズ』で。設定からプロットから筋立てまで、もうほとんど読めてしまうようなところがある(ロバート・レッドフォードが出てきたのがいちばんビックリした笑)。
ともすれば陳腐になり兼ねないんだけれど、こういう映像でそれをやるってことにおそらく意味があって。むしろ変にひねってしまうよりも、ちゃんと安心して映像を楽しめるような作りだと言えるのかも知れない。映像に関しては今さら言うまでもない。
そんでやっぱり、「キャプテン・アメリカ」がカッコイイ。物語として「正義とはなにか」を問いかけるんだけど、それはおそらく現代のアメリカ…いやむしろ現代の世界が直面している問題でもあって。
たとえば、平和を守るために管理社会を目指すのか、それとも(ある程度)野放しになってもいいから自由な社会を目指すのか…そんな、答えの出ない問題。とりわけ9.11の後、それはずっと問い続けられている問題で。
みんながみんな正しいことをしている積もりでも、いつのまにか夥しい血が流れている。そんな事例はアメリカに限らず山ほどあるわけで。正義なんてものはまた、時代/土地によっても変わるような曖昧な代物で。
そうした時、民衆が、どこかに「正しいことをなす人」=「正しい人」を見い出そうとするのは、ある意味では英雄願望でもあって、それは数々の独裁政権を生み出してきた原動力でもあるんだろう。
だけど、それでもなお、なにかそういう様々な立場の違いや時代に左右されない、「善きことをなす人」=「善き人」は居るんだろうって、居て欲しいって、なにかそういう願い…希望…それが形になったのが「キャプテン・アメリカ」って存在なんだろうなって(もちろん、それ自体は昔からあるキャラクターなんだけど)。
それはある意味では名画『善き人のためのソナタ』の問いにも通じるもの。でもまあ、やっぱりシリアスには徹し切れないで、どこか能天気なアメリカらしいキャラクターになってるんだけどね(* ̄艸 ̄)
☆☆☆☆(4.0)
P.S.(ネタバレ)
ひとつ不満があるとすれば、あれだけのピンチに、他の「アベンジャーズ」に助けを求めないのはヘンだよな~って。まあ、色々な事情は分かるけれど、分かってしまうだけに、なんかツッコミたくなってしまう。