時々、ふと失われたものの方が大きかったような気がして、たじろいでしまう瞬間がある。もうこれ以上は一歩も前に進めない。そんな瞬間。この感覚が続けば、きっとボクはもう追いかけるのを止めてしまうんだろう。
それがイヤだから、辞めてしまった子をキライになろうとする。だけどキライになんかなれるわけがなくて、ただ呆然と体を震わせる。その葛藤が耐え難くなったら、ボクはやっぱり追いかけるのを止めてしまうんだろう。
「夢のため」に、誰かがボクのもとから去っていくたび、ボクは少しだけ「夢」という言葉がキライになる。誰かの夢を応援するということは、誰かがボクのもとを去っていくのを応援するということなのだろうか。
ナゴヤドームでコンサートってのは、ボクらのもとに留まることを選んでくれた子たちの「夢」だ。だからそれは叶えてあげたいと思う。だけど、叶ってしまった夢は、いったいどこへ行けば良いんだろう。
「夢」という言葉を聞くたびに、ボクは少しだけ不安な気持ちになる。
夢なんか何もいらなくて、ただボクの傍に居てくれれば良い…ってのは、きっと単なるワガママに過ぎない。 2月1日、彼女たちの夢が叶う日、ボクはそこに居ない。はじめからきっと、ボクはずっと観測者に過ぎなかった。
2/1、空はやや曇りがちだけど晴れている。
「冷静に、丁寧に、正確に、みんなの夢が叶いますように」