ドラフト制度の不条理4 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


「ドラフト制度の不条理4」

 スタベン制度のメリットとデメリット。今回はまずメリットの話からしましょう。

 スタベン制度にまったくメリットがないとはボクは思いません。48グループのような大所帯では、中堅メンバーのモチベーション維持というのが大切になってきます。みんながトップ(センター)を目指せというのは、建前としては確かにそうでしょうが、実感として手の届く夢でもない限り、モチベーションを保つのが難しいのも事実でしょう。

 夢と希望を抱いて入ってきた子が、正規メンバーになり、いつしか(ある程度)安定した地位を手に入れ、上も下も見ることなく、ただ安穏として日々を送る。そういう状況に陥ってしまうというのは、これまでにも数々見てきたものでした。

 かつて共産主義社会が崩壊したのも、まさにこのような問題からでした。頑張ろうが頑張るまいが結局なにも変わらない。そんな状況では、誰しもが頑張らないで楽をする方を選んでしまう。稼ぎたいなら汚職しかないから汚職もはびこる。

 これを回避するためには競争原理が有効です。自由主義経済はまさにそうして生き残ってきました。

 ボクが正規メンバーの(研究生への)降格制度を導入しても良いんじゃないかと言っているのも、そうした考えによっています。たしかに、握手会の完売部数や総選挙など、48グループは相当程度に競争原理を導入しているグループです。しかし、正規メンバーという立場にはある程度の保証があるのも事実で、気を抜こうと思えば抜けてしまうのも確かなのです。

 上を目指すための競争原理はあるけれど、下の方での競争原理はない(というより弱い)とも言えるかも知れません。たとえば、Jリーグの入れ替え戦がなくなってしまえば、下位のチームはシーズン途中から何を目指して戦えば分からなくなってしまうでしょう。「落ちたくない」というモチベーションは(ある意味では後ろ向きかも知れませんが)それなりに力になるものです。

 スタベン制度は降格制度とはイコールではありませんが、それに近い側面があります。これまで安泰だった正規チーム16人の枠が廃止され、スタメンとスタベンという格差が生まれるのですから。結果を残せなければ、ベンチメンバーに「降格」してしまうわけです。だから、ボーダーラインのメンバーはより頑張って切磋琢磨するようになるだろう…

 というのは、実は希望的観測で、デメリットの方が大きいかも知れないというのが次回の話です。

 つづく