「女優etc.」その1
『劇場版 ATARU』*を見てつらつらと…
栗山千明…前にも言ったことがあるけれど『o-daiba.com』(2000)はボクにとって重要な作品だ…と言うか、何と言うか。あの頃の連中は、何か「戦友」みたいな感じがする。もちろん、実際には戦ってないんだけどね。栗山千明、須藤温子、ベッキー、松本まりか、そして宮崎あおい…今でも、彼女たちが活躍しているのを見ると、何か仲間に再会したような気分になる。
そして、繋がっていく…宮崎あおいが演じた『銭形愛』(2002)の跡を継いだのが、『銭形舞』(2003)…当時デビューしたての堀北真希だった。松本まりかを慕っている現事務所の後輩がSKEの玲奈だったりする。
そして、今作(『劇場版 ATARU』)では、栗山千明と堀北真希…そしてAKBぱるる(&光宗薫)が共演している。繋がっていく…芸能界で生き残っていくということは、繋がりが広がっていくということ。それは、ボクにとっても、この世界を照らすものが増えていくということ。
今作での堀北ちゃんの演技は素晴らしい。圧倒的だ。もともと、あんな上手い子じゃなかった。デビューしたての頃は、驚くほどの透明感とは裏腹に、ぎこちない演技が特徴だった。というより、むしろその両者が絡み合ってクリスタルみたいだった。ただ、演技に対する意識だけはあの頃から高かった(『銭形舞』のメイキングとかをみると良く分かる)。
振り返れば、2000年当時、すでに子役としてキャリアを積んでいた栗山千明は凄まじいオーラを持っていて、まだ少し型にはまっていたものの、あの頃から上手かった。宮崎あおいは…「天才」だった。
堀北真希は、生まれついての女優である宮崎あおいとは違う。あの子は、自分に足りないものを認識して、ひとつひとつ自分に出来ることを増やしていった。自分の引き出しを増やしていった。しかも、ちゃんとイメージを保ちながら。今作は彼女が居なかったら成立しなかった。それくらいの存在感を放っている。ああいうタイプは日本では珍しいんじゃないかと思う。たとえて言うならば、ジョディ・フォスターのように非常にクレバーなタイプの女優だ。
それに対して、ぱるるとミッツは単なる添え物みたいな扱いだった。この差はいったいなんだろう…AKBには女優をやることは無理なのか…?
つづく