『劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐』
2013年日本、120分
監督:木村ひさし
主演:中居正広
概要
中居正広がサヴァン症候群がもたらす特殊能力を備えた男を熱演し、好評を博した連続ドラマ「ATARU」の劇場版。ずば抜けた記憶力と観察力、そして推理力を持つ主人公アタルが、警察さえさじを投げた難事件に挑む姿を映し出す。北村一輝や栗山千明らおなじみのキャストに加え、堀北真希や松雪泰子らも豪華共演。よりパワーアップしたスリリングな展開に加え、主人公を取り巻く人々が織り成す愛や絆の物語に熱中する。(Yahoo!映画より)
感想
ATARU。こういうTVドラマの劇場版は評価に困ってしまう。「作品単体として成立しているかどうか」、「TV版の作品世界を壊していないかどうか」、この2つの要素のうち、どちらを基準にするかで判断が変わってしまう。ボクは大抵、後者を優先するわけだけど、そうなると、たとえば押井守監督作品の『うる星やつら:ビューティフル・ドリーマー』や『機動警察パトレイバー2』なんかの評価は怪しくならざるを得ない。でも、あれらは作品単体として見れば傑出してるんだ。
(ボクはTV版も見たけれど)『劇場版 ATARU』は、少なくともTV版の空気を壊してはいない。ちょこちょこ小ネタを挟んできて、それが映画のリズムを壊しているところが気になるし、それ以上に「ドラマティック」という要素が勝ち過ぎていて、いくつか設定がスポイルされているところが気になるけれどね*。
*(チョコザイくんはアウトプットが出来ないから、エビちゃんに出会うまでは使い物にならなかった筈なのに、マドカと組んでアメリカで事件を解決したことになってるとか)
それから、これはもともとの設定に対する疑問になるんだけど、サヴァン症候群って、あんな万能なもんだっけ? (ボクはギフテッドとサヴァンの違いに興味があって、一時期、調べていたことがある)「記憶力」、「計算力」、「推理力」が高くて、「絶対音感」まであるとか、あれじゃあ、むしろアンドロイドって設定にした方がしっくりする気がする。そのどれかに特化してるなら分かるんだけどね。
それでも、この映画は作品単体として見ても良く出来ていると思う。「ドラマ」として良く出来ているし、何より役者の演技が良い。近年のTVドラマの映画化の中では(少なくともボクが見た中では)かなり満足度の高い作品だった。堀北ちゃんが良かったから+0.5点←堀北ちゃんに甘い(笑)
☆☆☆☆★(4.5)
(堀北ちゃん&栗山ちゃん&ぱるる&ミッツについては、次の記事で書きます<(__)>)
劇場版 ATARU: The First Love And The Last Kill (2013) Official Trailer