偶像のかなた24 熊崎晴香 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『偶像のかなた24』

熊崎晴香
(SKE48/研究生/総選挙-位)

「万華鏡」



1.くまちゃん生誕祭

 8月26日。くまちゃん&なっきぃ生誕祭。お母さんからの手紙に涙を堪え切れなくなったくまちゃん。初めての生誕祭。「私は、こんなにたくさんの大勢の方に、お誕生日をお祝いしてもらったことがなくて…」という言葉で始まったスピーチは、途中で感極まって言葉に詰まってしまう。

 「ガンバレー」と、お客さんの声援が飛ぶ。「ありがとうございます」と、か細い声で応えるくまちゃん。そして…何度か言葉を継ごうとして出来なくて、ギュッと花束を抱きしめる。そんな状況で、どうにか言葉を継いで「これからもこんな私ですけれど、応援…してくれますか?」と聞いてみせた。

 「応援よろしくお願いします」じゃなくて、「応援してくれますか?」と聞いてみせたんだ。あの瞬間、ボクは「この子は間違いなく来る」と確信した。ちょっと鳥肌がたった。まるで須田ちゃんみたいだった。

 頭角を現す子ってのは、ある瞬間パッと自分を証明してみせることがある。くまちゃんの場合、それがまさにあの場面だった。あれだけ感極まってしまった状況の中で、ただボールを投げるだけじゃなく、投げ返すことを要求してみせたんだ。それも、決して品性を損なわないようなやり方で。

 ファンの願いをその一身に受け、そしてその願いを反射することによって輝いていく。アイドルの「聖性」はそうして生まれる。みずから鏡であらんとする子、ファンの願いを集めんと欲する子は、間違いなく天性のアイドル、生まれついてのアイドルだ。


2.世界を光り輝かせるもの

 ボクの言葉で言うところの「聖性」ってのは、アイドルであるための条件だ。しかし、アイドルの中にも、当然、アイドル性のあるなしってのはある。じゃあ、そのアイドル性って何だと説明する時に、ボクは「表情の豊かさ」だと説明することがある。ホントに些細なことでもパッと変化する表情。それはつまり、世界を常に新鮮なものとして捉える力。

 日常に飽いてしまった姿ってのは(人間としては魅力的かも知れんが)アイドルとは程遠い。アイドルってのは、日常の些細なことすら常に新鮮な眼差しで眺め、そうした日常を光り輝かせていくもの。そしてそれはまたアイドル自身をも何倍にも光り輝かせていく。

 芸歴が長くなるとアイドル性が失われてしまう子がいる。それは(しばしば彼女たちがそう考えるであろうように)彼女たちが年を重ねたからではなく、むしろ彼女たちがその環境に慣れてしまって、新鮮さを感じられなくなってしまったからなんだとボクは思う。文字通りの意味で「染まってない」ということがアイドルに求められるのも、まさにそのゆえなんだ。


3.万華鏡
 くまちゃんはいま、ホントに楽しそうに公演をしている。他の人の自己紹介MCでも、たった一言でも聞き洩らさないように、しきりにウンウン頷いている。ボクはそんなくまちゃんを見ているだけで楽しい←自分は人の話を聞いとらんのかい(笑)

 せつなげな場面では人一倍せつなく。ノリが良い所では心の底から楽しそうに。まんまるに目を見開いたと思ったら、次の瞬間にはくしゃっと細目になって笑ってる。まるで万華鏡のように目まぐるしく変わる表情。ジブリ映画のヒロインみたいなくまちゃん。

 生誕祭のスピーチで「まだまだ未熟者です」と言ったように、これからきっと、色んなことを学んでいくんだろうし、辛いことも楽しいことも、沢山経験していくんだろう…けれど、あの豊かな表情だけはそのままで(いて欲しいとボクは思う)。

過去記事:研究生公演ノススメ「くまちゃん七変化」



SKE48 Profile Haruka Kumazaki<熊崎晴香>



今回の登場メンバー:くまちゃん(熊崎晴香)、なっきぃ(鎌田菜月)、須田ちゃん(須田亜香里)