毎年恒例のAPAアワード(日本広告写真家協会公募展)。今年度のAPAは、例年に比べると、あまり面白いものではなかった。しかし、そんなことを言う自分は何なんだと思えてしまう。誰でも応募できる公募展。近いからこそ、絶望的な気分になる。まあ、春に沈鬱な気分になるのはボクの特性でもあるけれど。
良い写真か悪い写真かの区別は(少なくとも自分の中では)つくのに、自分の写真がどうにもならないということ。考えてみれば、ボクはこれまで、一切、何にも応募したことがない。それは、自分の内面が外部とつながってしまうことがイヤだから。でも、きっと、ホントは怖いからなんだろうな。
自分一人でやっていれば、オンリーワンでいられる。でも、外部とつながるということは、ある価値の体系に取り込まれるということ。その基準で判断される。それが怖いんだ。そして、そこで勝つ自信もボクにはないんだろう。だから、勝負するような写真は端から撮らないで、非常に近視眼的な写真、自分の内面に向かうような写真ばかりを撮るようになる。
別にそれを劇的に変える気もないのだけれど、それでも、ふと思ったのは、やっぱり組写真しかないのかなということ。たった一枚だけで何かを完成させる力は、今のボクにはない。二枚以上の写真を並べると、それだけでストーリーが生じてしまう。今まで、ボクは、それを避けていたけれど、再び、ダイアリーにしても良いような気がしている。
ボクは「言葉」を取り戻す。