ヴァレリー壱 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


 私が糾弾してやまないのは、若者たちのうちに詩に対する感情を創出し涵養せんがために、最良の作品を濫用したり、詩作品を事物であるかのように取扱ったり、構成などないもののごとく詩を切り刻んだりすることであり、また詩がよくある方法で暗唱されたり記憶力や正字法の試験に使用されたりするのを、要求はせずとも許容したりする、一言でいえば、これらの作品の本質たるもの、これらの作品を他のいかなるものでもない、まさに当のものたらしめ、これらの作品にその固有の美質と必然性を与えているものを除去するような、唾棄すべき実践なのです。

 詩の制作行為こそが詩なのです。それを離れては、奇妙なやり方で寄せ集められた一連の言葉は、説明不可能な拵えものになってしまいます。

ポール・ヴァレリー
「詩学講義第一講」
『ヴァレリー集成Ⅲ』
p.27