偶像のかなた10.佐藤実絵子 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『偶像のかなた 10』

佐藤実絵子
(SKE48/チームKⅡ/総選挙-)

「Full Power」



1.姉さん

 実絵子姉さんはSKE最年長であり(1986年生)、同時にもっとも身長の低い(148cm)メンバーである。

 …って書き始めると、なんだか年齢的なことを書きたくて、姉さんの記事を書いているみたいだけど…いや、違うんだって(笑)

 実絵子さんは、ちゃんと融け込んでる。ちゃんとアイドルしてる。数日前、ボクは「もうひとつの歴史」という記事を書いた。それは、アイドル番組の系譜上にAKBやSKEを位置づけようとする試みだった。ボクはそこで、「実絵子さんは、そうしたアイドル番組の薫りをもっとも良く感じさせる人」だって書いた。古き良きアイドル番組の…

 …って、ほら、すぐそっちの方に話を持っていこうとする…もう、あれでしょ?「古き良き」とか、「実絵子さんは昭和生まれ」だとか言って、それで、周りのメンバーより年上なのに、それを感じさせないから「凄い」とかって…でも、その実、「そういう言い方って、年だけど…ってことを逆に強調しちゃってるんじゃ?」って、あれでしょ?…いや、違うんだって(笑)

 実際、実絵子さんを見ていると、そんなことは感じさせない…っていうのは、ウソだな…それは、きっと、誰もが心の中、何処かで常に意識している。きっと、みんな心の何処かで、いつか訪れるであろう卒業の日に不安を覚えている。でも、ボクは、実絵子さん自身は時にそれを忘れてしまう瞬間があるんじゃないかって気がしてる。時に、一回りくらい離れているメンバーに囲まれても…

 …って、ほらまた!だからさ、周りのメンバーと、時には一回り以上も違う(江籠ちゃんなんて2000年生!)ってこと、姉さん自身は忘れる時があるんじゃないかって…「実は、ボクもそういう時があるんだ」って…実絵子さんの話しているフリして、じつは自分の話してるって、いつものあれでしょ?…いや、違うんだって!←けっこうしつこい(笑)


2.全力姉さん

 実絵子さんは、いつだって全力なんだ。ボクが大好きな、あのダンスもそうだ。あのダンスは、体の小さな実絵子さんが、(たぶん)精一杯、動きを大きく見せようとして生まれたもの。行き過ぎるくらいに大きく手足を振って、それでリズムに合わせるために、通常以上の速さで戻る。だから、実絵子さんのダンスは、他の人の倍速とは言わないまでも、1.2倍くらい速く大きく(跳びはねているように)見えるんだ。

 それから、みんなに揶揄われる、あの、ものすごく抑揚をつける自己紹介にしてもそう。るみるみ(加藤るみ)が真似しているから、研究生の間でも知られているらしい。先日、実絵子さんが研究生公演に助っ人出演した時、その自己紹介を初めて生で見た二村春香ちゃんは、(るみるみがデフォルメしてたんじゃなくて)「ホントにそうだったんだ」って驚いていた。実絵子姉さんは、いつでも全力だ。


3.黒髪

 実絵子さんは、全力でアイドルをしている。そのセリフは単なる修辞じゃない。AKBに入る前はシンガーソングライターをしていた姉さん。ボクは、その頃のことを(もちろん)知らないんだけど、その頃の映像を見たことがある。ちょびっと茶色に髪を染めて、編み込みなんかしちゃって、いかにも「アーティスト」って感じだった。

 そう言えば、最近、SKE48学園を初めから見直してるんだけど、初登場した頃の実絵子さんは、まだちょっとシンガーソングライターっぽい。すでに黒髪にはなっているけれど、なんかカッコイイし大人っぽいんだ。それから、約一年後、KⅡがメインで出るようになった頃には、実絵子さんの髪は今と同じような感じになってる。前髪を下ろして、後ろ髪を束ねているあれだ。一言で言えば、典型的な「幼く見える」髪型。さすがにSKEのアイドル研究会の幹部だけはある…

 …って、こんなこと書くと、なんか計算尽くでアイドルやってるって、ホントは茶髪にしたいのに、アイドルであるために仕方なくって感じがするけど、いや違うんだって(笑)

 先日の公演、MCのお題は「タイアップしたいもの」だった。実絵子さんは、「髪染めのメーカーとタイアップしたい」と言っていた。SKEは黒髪が特徴だからって。ボクが思うに、実絵子さんにとって、黒髪であることが今は誇りなんだと思う。それは、たぶん、アイドルであること、SKEであること、KⅡであることへの誇りに通じるものなのかも知れない。


4.制服

 AKBとかSKEは、バラエティ番組とかでは制服を着ているから、時に画一化されているように見られることがある。つまり、個性がない、個性をスポイルしていると。でも、ボクが思うに、画一化されているからこそ、逆に現れ出てくるものもあるんだ。

 たしかに、外見やファッションセンス自体も個性の内だと言えるかも知れない。でも、実際、学校なんてみんな制服を着ているけど、クラスメイトで同じやつなんてひとりとして居なかった。集団であることと、個人であることは、実は、そんなに矛盾することじゃない。

 シンガーソングライターの頃の実絵子さんだったら、もしかしたら、ボクは最初から引っ掛からないまま通り過ぎたかも知れない。いや、それは分からないけど、でも少なくともその機会はなかった。

 だけど、彼女がSKEに入って、みんなと同じ格好をして、ボクの目に触れて、それで、彼女のダンスや内面やその美しさに目が向いた。それは決して、ネガティヴなことじゃない筈なんだ。少なくともボクは、実絵子姉さんがアイドルになってくれて、ホントに良かったと思っている。


5.アイドル性

 冒頭の話に戻るけれど、実絵子さんがアイドル番組のもつ輝きを、変わらないものを、そうした薫りをもっとも感じさせてくれる人だって話。それもやっぱり、実絵子さんのそうした性質に由来するんだと思う。

 先月のSKE48学園、植物園でのシーンなんかは、まさにそうした雰囲気が良くでていた。実絵子さんは、全力でアイドルをして、そして、その真っ直ぐに前を見る瞳が光を放っていく。時に仄かな切なさを感じさせながら。

 それから、去年のSKE48学園、リニア・鉄道館に行った折のこと。新幹線シミュレータで運転席の後ろにしがみついて、実絵子さんは子どもみたいに目をキラキラさせていた。世界をいつも新鮮なものとして、「純真な眼差し」で眺めること、それがアイドルの条件のひとつだとボクは思う。

 きっと、実絵子姉さんは、天性のアイドルだったんだ。



SKE48 Profile Mieko Sato<佐藤実絵子>