もうひとつの歴史 | 想像上のLand's berry

想像上のLand's berry

言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


「もうひとつの歴史」



1.LOVE LOVE 大好きっ!

 かつて、CS371放送で「LOVE LOVE 大好きっ!」という番組がありました。番組タイトルからも分かるように、往年の深夜番組「DAISUKI!」(中山秀征/飯島直子/松本明子)に、おそらく影響を受けていたでしょう。アイドルたちが遊園地や水族館などでロケをして、ときには何かを体験する企画がある。そんな感じのユルい番組でした。
 
 当初は金田美香さんや大山貴世さん、そして中島舞さんや工藤亜耶さん、さらにエビちゃん(ボクにとってエビちゃんとは海老沢神菜さんをおいて他にありません)などなどが出演…何か特別なものがあるわけじゃない、そんな些細な番組が、ボクにとっては宝物のようなものでした。

 アイドル達も「卒業」しながら、番組名も何度か変わったのですが、一貫して変わらなかったのは、司会のせーじ(芸人)さんと泉珠恵さんのコンビです。いま、出演者たちのプロフィールをネットで見ながら、記憶を辿っていくと、CS371で「ラブファンタジー」が始まったのが2003年。つづいて、「ラブハリケーン」…途中から地上波に移行して「エンタ☆天国!」になる頃には、スタイルが変わってしまいました。
 
 そんな折、「ラブファンタジー」「ラブハリケーン」のスタイルを受け継いでCS371で始まったのが「LOVE LOVE 大好きっ!」(2004~)でした。そして、タイトルが変わりながら、レギュラー陣が入れ替わりながら、存続していった番組も、いつしか終わる時がきました。それが、20069月のことでした。

 数ある場面の中で、ボクの記憶の中にもっとも印象深く残っているのは、ある年の春。おそらく、2005年か2006年のことだったでしょう。花屋敷の企画で、エンディングの場面だったかな…その日の感想を言っていた時のことです。

 その日は風が強くて、さらにそのタイミングで、強い強い風が吹き始めたのです。舞い散る桜の、何万という花びら。瞬間、画面全体が桜の花びらで覆われたかのようですらありました。 強風の中、必死で感想を言いながら立ち尽くすアイドルたち。画面を覆っていく桜の花びら。それは、ボクが見たTV番組の中でも、もっとも美しい場面のひとつでした。



2.AKB48+10!

 「LOVE LOVE 大好きっ!」が終わって一年後、同じCS371で「AKB48+10!」(2007/10~)が始まりました。当時は、おそらく、チームBが結成して一年経っていない時期だったと思います。

 まゆゆ(渡辺麻友)や、ゆきりん(柏木由紀)を初めとして、今のアイドル界をときめくチームBメンバーがメインで出演していました。記憶に残っているのは忍者村に行った時のことかな。あれ以来、たなみん(田名部生来)には忍者の印象があります(笑)

 ゆきりん、みかちい(佐伯美香)、そして、さっしー(指原莉乃)などが、よく司会を担当して、「+10アイドル」の座を争ったりしていました。でも、いまや、みかちいのことを知っているファンも少なくなりました。

 別に特別なことをするわけじゃない。アイドルが、ただ何処かに行って、何でもないことをする。それはまさしく、「LOVE LOVE 大好きっ!」の系譜を受け継ぐものでした。グラビア(たしかに、「LOVE LOVE 大好きっ!」にもグラビアコーナーがありましたが)や、歌やダンス(ボクは、モーニング娘も好きでした)も、アイドルの一部ではあるでしょうが、ボクにとって、アイドルというのは、何より、こうした何気ないことで光を放つ存在です。

 実際、「+10」には歌コーナーもグラビアコーナーもありませんでした。それでも、充分だったのです。ボクにとって、スタジオ収録型の「AKBINGO!」が「ハローモーニング」の系譜を継ぐものだとすれば、ロケ企画が多かった「週刊AKB」は、時にこの「LOVE LOVE 大好きっ!」の系譜を感じさせるものでした。「ネ申TV」も、時にその薫りを感じさせますが、よりチャレンジ系の企画が多い感じですね。「LOVE LOVE 大好きっ!」の系譜は、もっとまったりとした番組制作に持ち味があります。

 そんな「+10」も、やがて終わりを迎えます。理由は定かではありませんが、彼女たちが忙しくなってきたこと、そして妹分が登場したこともあるでしょう。



3.SKE48学園

 そうして始まったのが「SKE48学園」(2009~)でした。珠理奈と玲奈のW松井を初めとして、当初はチームSのメンバーが多く出演していました(というより、まだKⅡの結成前だったのかな?)特に記憶に残っているのが廃校を使ったロケ。SKE48学園は、そのタイトル通り、前番組に比べて、教室系の企画が多い感じがあります。

(追記:訂正、KⅡが結成されて数ヶ月後のスタートでした<(__)>)

 森紗雪さんと真那さん(大矢真那)の美術部、まだ小学生だった珠理奈が圧倒的な強さを見せた鬼ごっこ、初々しかった玲奈の演技などが記憶に残っています。遥か年下の森紗雪さんを猫可愛がりするので、「おばあちゃん」とか呼ばれて、人の良い笑顔を見せていた真那さんが、ボクは、あの頃から大好きでした。

(追記:訂正2,珠理奈は中1になってたみたい…しかも、鬼ごっこじゃなくて「けいどろ」。記憶っていい加減(;一_一))

 羽豆岬にロケに行った時のことも印象深いですね。美しい風景とアイドル、それさえあれば、他には何もいらないと思えるような、まさに「正統派」のアイドル番組の系譜を受け継いだような企画でした。

 チームSのメンバーも忙しくなったせいか、次第に番組の中心はチームKⅡメンバーに移っていきました。人気が出たメンバーは、地上波に持っていかれてしまう。そうした辺りがCS放送の悲しさでもありますが、それでも良いのです。ボクはKⅡメンバーの多くを、SKE48学園で初めて知れた気がします。

 ゴールデンに行って、多くの人の目に触れても、それらの多くは、アイドルに最適化された番組ではありません。むしろ、色々な人が興味を持てるように作ってある。ボクにとって、そういう番組はあまり面白いとは思えないものなのです。(「週刊AKB」の後継番組、「子兎道場」がつまらんと思うのは、それがゴールデンの方程式で作られている=アイドルに最適化されていないからです)

 「SKE48学園」は、今でも続いています。最近は、チームEメンバーが登場するようになってきました。今月の放送は、きょん(磯原杏華)ちゃんが(ほぼ)初登場でした。きょんちゃんは、(人気で言えば)SKEの三番手チームであるEの、さらに中堅といったところです。

 それでも、その輝きは、かつてのSKE48学園にひけをとるものではない、とボクは思います。今のSKE48学園に出ているメンバー(月替わりなので固定してはいませんが)が、まゆゆ、ゆきりん、さっしー、あるいは珠理奈や玲奈のように、大成するかどうか、それは分かりません(今月は、ゆりあピースや須田ちゃんのような人気メンバーも出ていましたが)。

 でも、ボクにとっては、まゆゆ、ゆきりん、さっしー、珠理奈や玲奈がもっとも輝いていたのは、(もちろん、公演もそうですが)むしろ、こうした番組においてでしたし、今でも、その輝きは変わらずそこにあると思っています。



 AKB48の歴史に触れる時、もちろん、チームAの結成から触れるのが常道でしょうし、その前史として、おニャン子クラブやチェキッ娘に触れるのが定石です。あるいは、アイドルグループの系譜としてモーニング娘。に触れても良いかも知れない。
  
 でも、ボクにとってのAKBは(もちろん、ボクはチームAの結成当初から知っていましたし、もっと言えば、大島優子さんは、AKBに入るずっと前から応援していましたが)、一面、こうしたアイドル番組の系譜上に位置するものでもあるのです。

 「ラブファンタジー」の開始から約10年、人も変わりましたし、アイドルも変わりました。過ぎ去っていった多くのアイドルたち。10年前の番組を見れば、きっと、「時代」を感じると思います。でも、変わらないものもきっとあるんだろうと思うのです。

 そして、実絵子(佐藤実絵子)さんは、いま、そうした薫りをもっとも感じさせてくれる人のひとりです。と、言うわけで、次回は(本当に)実絵子さんの記事になると思います<(__)>


SKE48学園2013年3月