女子U-20W杯を3位という結果で終えたヤングなでしこ。大会中、気になった数人の選手の寸評&今後の展望などを手短に…<(__)>
「仲田歩夢」(1993-)
負傷の影響で途中から出番を失い、今大会は彼女にとってホロ苦いものとなりました。しかし明らかに、飛び抜けたセンスを持っています。どうしてもルックスが注目を浴びますが、高度な戦術眼と洗練された技術を誇るレフティーで、(かつてのヒデのように)この年ですでにフットボーラーとして完成されている印象さえあります。
こういうエリート系の選手はどうしても「泥にまみれた方が良い」というような意見が出るとは思いますが、セスクのようなエレガントさと泥臭さを兼ね備えた選手になれれば良いですかね…まあ、ジャンニーニ(なつかし!)のようなタイプになるってのもアリだと思います。彼女の場合、まずはINACでのレギュラー奪取ですね。INACでレギュラーを獲れれば、そのまま「なでしこ」でもセンター(主力って意味ね)を張れるくらいのポテンシャルは優に持っていると思います。
「柴田華絵」(1992-)
今大会のシルバーボール(大会最優秀選手2位)を獲得した柴田。所属クラブ(レッズレディース)では既にレギュラーとして活躍しているようですが、日本サッカー界にとって今大会最大の発見だったと言っても良いでしょう。
パスとドリブルを織り交ぜながら、軽快なリズムで小気味よく相手の急所をついていく姿は爽快そのものでした。スペースを見いだすセンスに長けており、個人的には(中村)憲剛に近いイメージを持っているのですが、より突破でも突っかけることができるタイプで、Lock Picker(鍵を開ける人)として重要な役割を果たしました。こういうタイプは現在の「なでしこ」では希少種なので、即刻「なでしこ」入りもアリだと思います(*^_^)b
「田中陽子」(1993-)
とにかく、両足の精度は凄まじかったです。今大会、その両足から(中盤の選手ながら)大会2位となる6得点を挙げたわけですが、キックの破壊力だけなら、すでに宮間とタメを張れるくらいのものがあるでしょう。
しかし、彼女は未だ粗削りな印象があります。ボールの受け方、持った時の判断の精度/スピード、仕掛けるタイミング…まだまだ磨く余地がありそうです。武器を持っている選手ですから、早い内に自分のプレースタイルを確立しておくことが肝心になると思います。彼女も仲田と同じく、まずはクラブでのレギュラー奪取ですね。
「土光真代」(1996-)
もう、なんでしょうね、彼女は…。今大会、ボクが試合の度に言っていたのが「(色々話題になっている選手はいるけれど)とにかく、土光が一番スゴイ!」ってことでした。鋭い読みを見せるしなやかなセンターバックです。
圧巻とも言える高品質のフィード。若さに似合わぬあの落着き。間違いなく近い将来「なでしこ」の至宝になる人材だと言えるでしょう。すでにベレーザでもレギュラーを張っているようですし、大切に育てていきたいですね。たまにポカも見せるんですが、まあ、それはご愛嬌ですかね(* ̄艸 ̄)
「猶本光」(1994-)
身長を見ると割りと小柄(157cm)なんですが、どこかスケールを感じさせるプレースタイルのボランチです。運動量でピッチ全域をカヴァーするタイプというより、優れたインテリジェンスで要所〃を抑えてピッチを支配するタイプのように見受けられました。
とは言え、チームが受けに回った時には(跳ね返す力がなく)脆さを見せたり、悪い状況の時にボールを落ち着かせられなかったりと、正直、まだまだなところはあります。これから一皮も二皮も剥けないと上では使えないでしょう。
しかし、彼女には何より「華」があります(それはルックスの話だけじゃなく)。メンタル的にも強靭なものがありそうで、(ジェラードのように)プレーでも精神面でもチームをグイグイ引っ張っていけるタイプのように感じたので、一皮剥ければ「なでしこ」に欠かせない選手に化ける可能性は大いにあると思っています。
ぼくの目から見て、光を感じた選手はそれくらいですかね…最後に1人、ちと厳しいことを言わせてもらいます<(__)>
「横山久美」(1994-)
U17準決勝の5人抜きスーパーゴールがプスカシュ賞にノミネートされ、一躍名を挙げた横山。グループステージなどでその片鱗を見せましたが、はっきり言って、今のままじゃ全く使い物になりません。とにかく、プレーの判断/選択が悪すぎます。自分のエリアを持っており、そこからの仕掛け/シュートには自信を持っているのでしょうが、このレベルになってくるとそれだけでは通用しません。
まあ、百歩譲ってプレーの判断が悪いのは良しとしましょう(ホントは全然良くないのですが)。しかし、彼女は(自分の武器である筈の)ドリブルの間合いも全然測れていないのです。20歳前後、しかも世界レベルの相手ともなれば、これまでの相手とは間合いが違って当然です。ですからドリブラーとしては間合いをアジャスト(調節)する必要があるのです。しかし、彼女は大会を通じてそのそぶりすら見せませんでした。
とにかく、今のままでは間合いが近すぎます。宮市のように余程の瞬間的スピードでも持ってない限り、あれで抜くのは不可能に近いでしょう。ましてや横山は大してスピードがある選手ではありません。とにかく、今のままでは使えません。(誰か彼女にドリブルの間合いを教えてあげてよ)