セクレタリアト/奇跡のサラブレッド(2.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
『セクレタリアト/奇跡のサラブレッド』
SECRETARIAT
 
2010年アメリカ、123分
 
監督:ランドール・ウォレス
 
主演:ダイアン・レイン
 
概要
 1973年にアメリカで3冠を獲得した競走馬セクレタリアトの馬主ヘレン・チェナリーの半生をダイアン・レイン主演で映画化した伝記ドラマ。米バージニア州の主婦ヘレン(レイン)は父親が持つ競走馬の育成牧場メドウ・ステーブルを経営難であることを知りながら引き継ぐ。最初は戸惑うばかりだったヘレンだが、トレーナーのルシアンと出会ったことから、積極的に男性社会である競馬ビジネスの世界に足を踏み入れていく。監督は「ワンス・アンド・フォーエバー」のランダル・ウォレス。(映画.comより)
 
注:以下にネタバレを含みます。(まあ、実話なのでネタバレってのもあれですけどね)
 
はじめに…
 かつて、ボクは競馬好きだった。競馬というのは美しいスポーツだ。ボクが愛した逃げ馬は誰よりも美しかった。どこまでもどこまでも逃げていた。まるで、その先に別の世界が待っているとでも言うかのように。セクレタリアトのベルモントSは(少なくともアメリカの)競馬好きなら誰もが知っている伝説的なレース。逃げ馬を愛したボクにとっても、(もちろん、その当時は生まれていないのだけど)映像で見たどこまでも逃げるその姿は忘れられない。馬というのは美しい生き物だ。
 
感想
 (主人公のモデルになったPenny Chenery本人が、カメオ出演していたけど)実話を基にしているということが、映画の完成度を阻害しているという典型的なケース。なぜ、(セクレタリアト自身ではなく)こんなおばさんの物語を見なければならないのか不思議でたまらない。長年を馬に捧げてきたホースマン(ウーマン)というわけでもなく、ただ遺産を受け継いだだけの素人が、伝説的な名馬のオーナーになったってだけの話。まったく感情移入できないんですけど。走っているのは誰ですか?頑張ってるのは誰ですか?あなたじゃないでしょ。この人が出しゃばるたびに、実際には、何でもかんでも自分の手柄にしたいだけの人なんじゃないかと思えてしまう。実話を基にしているということによって、かえって裏の事情を探ってしまうのだ。
 
 この原作者(William Nack)も、ただの太鼓持ちなんじゃないの?そんな穿った見方すらしてしまう。主要人物を美化し過ぎだし、周りの人物やライバルたちを悪者に仕立て過ぎ。なんだか「自分が全部正しい」という作文を読んでいるみたいで、気持ちが悪くなってしまう。これがお伽噺だったら、それでも通じるかも知れない、だけど実話じゃそれは通用せんよ。ディズニーは下らん映画を作った。せっかくのコンテンツなのに勿体ない。映像もいまいち。クライマックスも余計な要素を入れ過ぎ。評価すべきところなし。YouTubeで実際の映像を見た方が百倍マシ。
 
☆☆(2.0)
 

 
Secretariat's Epic World Record -1973 Belmont Stakes