euro雑感3 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


スペイン1-1イタリア

 当初、一方的な展開になるんじゃないかと予想していたのですが、まったく予想が外れて、5分の展開になりましたね。たしかに、イタリアは上手く戦いました。ぶっつけ本番で3バックを試したプランデッリ監督ですが、これが上手くハマっていました。ボクは、もしかすると、これは前々から(スペイン対策として)考えていたんじゃないかとも思っています。

 スペインはゼロ・トップシステムを用いていました。イニエスタ、セスク、シルバという極めて技術に優れた選手たちを前線にならべ、シャビ・アロンソ、チャビ、ブスケといった中盤と流動的に絡んでいくというスタイルでした。(シャビ・アロンソとブスケは比較的うしろに残っていましたが)

 試合後にピッチコンディションに不満を漏らす選手もいたようですが、それでもスペインが中盤を支配していました。しかし、裏へ抜け出す選手がいないため、ディフェンスラインの前で回しているだけの場面も多々見られ、ポゼッションが効率的にチャンスに結び付いていませんでした。それでも、バイタルエリアに楔を入れながら、何度かチャンスを生み出していた辺りは流石だったのですが、チームとして崩す形が見えませんでした。

 3バックのイタリアからすれば、サイドの背後を狙われるのが怖かった筈ですが、(へスス・ナバスが入ってくるまでは)スペインにはサイドを抉るような形は見られなかったのです。左サイドに右利きのイニエスタ、右サイドに左利きのシルバといういわゆる逆足の選手を置いていたことも裏を狙えなかった大きな理由でしょう。そうした場合、サイドバックのオーバーラップが必要なのですが、スペインの両サイドバックは、イタリアのウイングバックに気を取られ、サイドを崩す場面はほとんど見られませんでした。言ってみれば、スペインのシステムと選手の配置がイタリアのそれと(悪い意味で)噛み合ってしまったわけです。その辺りが、プランデッリが前々から3バックを考えていたんじゃないかとボクが思う理由です。

 それと…まあ、ゼロトップをどう考えるかは微妙ですが、トップを使う場合はやはりジョレンテを第一に考えた方が良いと思います。たしかに、F・トーレスは再三に渡って裏を狙って決定的なチャンスを掴んでいました。先述したように、それはこの日のスペインに欠けていたものだったので、彼の投入は有効に機能したとも言えるでしょう。でも、結局は決めることができなかった。ボクは、彼はもう以前の彼じゃないんだと思います。クラブでも調子の良いジョレンテを使って欲しいなってのは、まあ、ボクだけの意見ではないでしょう。

 イタリアはどうなんでしょうね。3バックが機能していたので、今後もこれでいきますかね。なんだか、いぶし銀の渋いチームが出てきたなって感じもします。どんな相手にとっても、非常に戦い難いチームだと思います。カッサーノ、バロテッリ、ディ・ナターレ、ジョビンコと個人技に優れた前線を持っているのも強みだと思います。イタリアって国は、特に前線に優れたタレントを持っている時は、どんなに悪い試合をしていても何故だか残ってくるようなところがあります。ボクは、元来、イタリア贔屓なのですが、今大会ではゴタゴタがあったり、余りお気に入りの選手がいない(J・ロッシが離脱してるからモントリーヴォくらいかな)ので、ちと冷めた目で見てたのですが、本大会にピタッと照準を合わせてくる辺りは、さすがにイタリアだなって感じがします。



クロアチア3-1アイルランド

 こちらは、やや実力差(経験も含めて)がありましたかね。久しぶりにこういう大会に出てきたのは嬉しかったのですが、良くも悪くも、アイルランドはややウブでしたかね。クロアチアは、もうモドリッチにつきますね。現在のヨーロッパで最高の「10番」のひとりだと思います。