
Peek-a-boo: A little girl peers around the corner of a building in Saska, Czech Republic
プラハの街角で、こちらの様子を窺う女の子。
これは、Aaron HobsonによるGoogle Street View写真です。
彼はGSVを切り取って写真作品を制作する写真家のひとりであり、
以下のリンクには、他にも素晴らしいGSV写真が多く掲載されています⇒Link
なかでも、特に素晴らしいと感じたのが、ここに掲載した写真です。
しかし、初めて見た時から、ボクは、この写真は奇妙に感じました。
GSVの写真はもっと平板であり、このように背景がボケたりはしないのです。
そこで、ボクはこの場所をGSVで調べてみることにしました。
これが、その結果なのですが・・・いくつか気付くことがあります。
ひとつは、コントラストの相違。Aaron作品の方がより強くなっています。
また、やはりGSVの方が背景がクリアに写っています。
そして、何より、Aaron作品では、そこにある筈の「車」が消されています。
また、左側の壁に見える落書きの位置も違うようです。(リンク参照)
これらは、もちろんAaron Hobsonによる改変の結果です。
このことは、「切り取る」ということに関して考えさせます。
何より興味深いのは、改変したAaron作品の方が、
「より写真らしい写真」に見えてしまうことでしょう。
背景ボケというのは、とても「写真的」な効果なのです。
また、これがGSVならではの「写真」だということも指摘しておきましょう。
この女の子の反応は、奇怪なGSV車によって生み出されたものだからです。
より写真らしい写真が、改変がなされた写真であるということは、
写真芸術というものに対する、根本的な疑義を提示するのかも知れません。
