Theo Angelopoulos(1935-2012)
既報の通り、映画監督のテオ・アンゲロプロス氏が逝去されました。
映画で詩を詠むことができる人。
いや、映画そのものを詩にしてしまった人。
思想と、社会と、白くどんよりとしたギリシャの空。
彼は特別な人でした。
今のギリシャ危機をどう捉えていたか知りたかったのに・・・
(準備していた新作はそれがテーマだったっていう話だし)
それは今の世界状況にひとつの視座を提供したはずなのに・・・
霧の向こうの世界に、忽然と彼は旅立ってしまいました。
プロフィール欄にも書いてあるように、ボクは彼が好きでした。
彼の作品は(発売されているものは)DVD-BOXで全て持ってますし、
このブログの記事にも何度か登場しています↓
「映画人の中で、唯一人尊敬している」
『霧の中の風景』のラストシーンについて・・・
「すべての映画の中でも、もっとも美しい場面のひとつ」
「何を夢にして生きていけば良いのだろう・・・」
また、こちら(http://goo.gl/DYjj6)を見て頂くと分かるように、
ボクの洋画ベスト10の内、彼の作品が1位と3位を占めています。
もちろん、その2つ以外も彼の作品は傑作ぞろいなのですが・・・
『シテール島への船出』『こうのとりたちずさんで』『永遠と1日』…etc.etc.
一年生の時、授業の質問ペーパーで、映画学の先生に、
「アンゲロプロスは好きですか?」って、質問をぶつけたこともありました。
一見、無意味な質問のように見える・・・
たしかに、他の誰の役に立つ質問じゃないけれど、
じつのところ、それは「ボクはあなたの目を信用して良いですか?」
って、意味が込められた質問だったのです。
ほんの一握りの人しか認めることの出来ない狭量なボクにとって、
自分が認めてる数少ない人が死んでいくっていうのは、
たとえ、それが知己じゃないとしても、とてもつらいこと・・・
ボクみたいな夢も何もないのが生き残って・・・なんで良い人が・・・
なんで死んじゃうんだよ・・・いつだって、そう思ってる・・・
ボクは悔しいよ・・・
だって、アンゲロプロスが死んじゃったんだ・・・
誰も、その意味を分かっちゃいない・・・
ボク自身を含めてね・・・

テオ・アンゲロプロス氏のご冥福をお祈り致します。