ー夢日記ー
『カリン』
朝、うす暗い森の中。
ゆっくりと小道を歩きながら、
ひとりの女の子が本を読んでいる。
夏の強い陽射しは木々に遮られ、
柔らかい光が本に影を落としている。
時折、木々には切れ目が生じ、
強い光が彼女の横顔に当たる。
彼女は眩しそうに眉をひそめ、
木々の切れ目の先を見上げる。
空を翔けるまなざし。
場面は移り変わって教室。
グループで会話をしている。
テーマは、昔ハマったドラマ。
ぼくは、ふと、ある歌を思い出す。
何かのドラマの主題歌だった筈だけど、
それが何のドラマかは思い出せない。
隣の友だちに鼻歌で伝える。
「この歌、なんだっけ?」
すると、彼はその歌を歌い出す。
「こういう歌だよね」
なんだか、とても懐かしい歌。
やがて、グループ内に伝染していく。
気が付けば、みんな歌い出している。
あまりの事の成り行きに、
言いだしっぺだった筈のぼくは、
傍に居た人と笑い出してしまう。
気が付けば、
少し離れた席に座っていた
女の子がこちらを見て、
「楽しそうだね?」
って感じで微笑んでいる。
ほとんど、話したこともない女の子。
前から不思議だった・・・
なぜ、ボクの夢に出て来るのか。
あのまなざし・・・なんとなく気が付いた。
ぼくが、彼女を誰に重ね合わせているのか。
「サッちゃん・・・」
子どものころの、ぼくの最大の理解者だった。