(日本時間)今朝未明、シャルケ04の内田篤人選手が
日本人として初めて欧州CLの準決勝に出場しました。
(チャンピオンズカップ時代には奥寺さんが出場しています。)
ここでは、その試合の結果/経過については触れませんが、
今シーズンの彼のプレーを見ていると、著しい成長の跡を感じます。
特に(見ていて)気付くのはポジショニングの良さ。
移籍した当初は迷いもあったのか、ファジーなポジショニングで
言ってみればチームの中で浮いてしまう場面もありましたが、
現在は、基本的には慎重なポジションで守備を意識しながら、
「行く」と決めた時には迷わずダッシュで駆け上がるという
非常にクレバーなプレー・スタイルを披露しています。
また、守備能力(対応力)それ自体も上がっているように思います。
3~4年前には高い攻撃性能とは裏腹に守備面に不安を抱える選手でしたが、
今では、以前のように簡単に裏を取られる/ぶっちぎられる場面は激減しました。
ぼくが初めて内田を見たのは2004年、日本で行われたAFC U-16選手権。
グループリーグ敗退という不名誉な結果に終わったU-16日本代表でしたが、
そのチームの中でキラリと光るプレーを見せていたのが彼でした。
当時の内田はスピードを生かした突破が持ち味の右サイドアタッカー。
その後、サイドバックにコンバートされ、日本を代表する選手へと飛躍しました。
決してフィジカルの強い選手ではありませんし、
(成長したとは言え)今でも守備の不安が0になったわけでもありません。
それにも関わらず、彼がチームの中で高い評価を勝ち取り
CLでも活躍し、準決勝という舞台に立ち得たのは、
ひとえに、その攻撃性能の高さによるものでしょう。
一口にサイドバックと言っても選手によって色々な特徴があります。
1.攻撃型サイドバック
マイコンのように攻め上がってFW顔負けのプレーを見せるサイドバック。
2.守備型サイドバック
(スペイン代表時の)S・ラモスのようにCB並みの守備力を誇るサイドバック。
3.運動量型サイドバック
長友のようにアップダウンを繰り返してサイドを支配するサイドバック。
この中で敢えて内田を分類するのならば1番目のタイプになるでしょう。
しかし、(もちろん、攻め上がって仕事をすることもできますが)
ぼくは、内田の本領はもっと違うところにあると思っています。
内田の試合を見ていると、彼が(ビルドアップの)パスを出した数秒後に
味方のチャンスが多く起こっていることに気付かされます。
つまり彼は、サイドバックでありながら相手の急所を突くパスが出せるのです。
サイドバックの位置からゲームを組み立てることが出来る。
言ってみれば「司令塔型サイドバック」とも呼べる希少種が内田なのです。
現代サッカーにおいても、サイドバックの位置ならば
(ビルドアップの段階で)比較的フリーでボールを持つことが出来ます。
その位置から相手の急所を突くパスが出せるのならば、
(その選手は)相手としては(相当に)対処が困難な選手だということになります。
内田が代表やクラブにおいて重宝される理由がここにあります。
ぼくは、そんな内田の姿に未来型サイドバックのひな形を見るのです。
※さて、明日はクラシコ4連戦の第三戦を見なきゃ♪←幸せな人(* ̄艸 ̄)